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ぬこ尻ryo
2024-12-26 17:15:27
2759文字
Public
ミニぐれ
ちいさきものは剣士の夢をみるか(仮)
ミニマムサイズに小さくなって転生した紅蓮の魔導師(二週目)というごりごりの妄想捏造甚だしい設定の通称『みにぐれ』シリーズ短編集
よく悪夢をみるみにぐれさんです。
みにぐれはデュラン一家とフォルセナ在住です。
みにぐれは、デュランと同じベッドで寝ています。
※BL要素が根底にあります。
※みにぐれは、小悪魔攻めです。
※個々の小話は、「こういうワンシーンが書きたいな」という妄想の欠片を可視化しただけで連続性は特にありません
※多分、あんまり大人向けなシーンはありません
※なかなかの鬱々とした昏い内容ばっかりです
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ぐれんまは夢を見た。
それは、大きな体躯の悪いドラゴンと一人の剣士が出てくる夢。
自分はというと、深くて暗い穴の奥底で、一人眠っていた。
草木一本も生えないような岩石の洞窟の奥深くで。
ずっとずっと、誰にも自らの存在に気づかれることなく、長い時間眠り続けていた。
ここは深淵の底だ。
かつて、自分はここにいたことがある気がする。
ぐれんまはそのことを本能的に悟った。
いつか目覚めるのか、それとももう二度と目覚めることがないのか。
はっとして目を開いた時、室内はまだまだ薄暗い闇に覆われた時間だった。
時計の針は、まだ深夜を示していた。
ぐれんまは悪夢を見ていた。
はあはあと、呼吸が乱れていた。
寝汗をかいたせいなのか、寝巻がびっしょりと湿っていて、素肌に張り付いて気持ちが悪かった。
「大丈夫か?」
心配そうなデュランの声がすぐ傍で聞こえて、ぐれんまは顔を上げた。
不安そうな顔色をしたデュランの顔がすぐ近くにあった
デュランの顔を見た途端、ぐれんまは黙ってデュランの顔面にしがみついた。
デュランの問いに対する返事もせずに、ただぷるぷると全身を小刻みに震わせた。
まるでうまれたての小鹿みたいにぷるぷると震えるぐれんまを、デュランも黙って優しく抱き寄せてくれた。
顔面に貼りつかれたたままだと迷惑になるから、という理由もあったのかもしれないけれど、デュランの胸元でぎゅっと抱きしめられた。
それから、デュランの大きな手のひらで優しく髪の毛を梳くように撫でられた。
「大丈夫だ」
デュランのおでこがぐれんまのおでこにコツン、とあたった。
ウェンディが熱を出したときにステラがそうやっていたように。
おでことおでこがくっついた。
「もう、大丈夫だ」
再びかけられたデュランの優しい声が、しゅわしゅわと、炭酸水のようにぐれんまの全身に浸透する。
それからおでこにデュランの冷えた唇が触れる感覚を覚えて、ぐれんまはデュランの顔をまじまじと見つめた。
デュランはにっこりと笑っていた。
その笑顔を見たぐれんまは、ココロの中に火が灯ったかのようにぽわん、と温かくなった。
氷漬けにされていた不安の種が、じわりじわりと溶けていく。
デュランの太陽みたいな笑顔の光にあてられて。
種と共に溶けていく氷は、滴り落ちて深い暗い穴の底に水たまりを作っていく。
ぐれんまのあしもとに、薄暗く濁って淀んだ水たまりがじわじわと大きく広がっていく。
その穴に、たらされた一本の蜘蛛の糸。
それは、デュランが差し出した救いの手。
強く固く縒られたすくいの糸。
自分に向けて差し伸べられた腕の先にあるのは、太陽みたいにきらきらと笑う、力強いデュランの笑顔。
ぐれんまは、一度ぐっと奥歯をかみしめてから、己の腕を、小さな手のひらを思いっきり伸ばした。
そして、目の前に差し伸べられた救いの糸を、ぎゅっと、力強く握りしめた。
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