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和泉 小夜
2020-10-15 00:50:18
2395文字
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三日月と大包平
相互さんへの誕生日プレゼント。「大包平が三日月を追いかける的な」とのリクだったので。
貞が文中で言っている「山姥切国広の件」は此方→
https://privatter.net/p/3986923
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『さっきは何度か見付けていたんだけど、全く見付からなくなっちゃったね』
「俺が見た時は今剣が居たから、仲間を増やしたのかもね」
「此方も俺が増えたから、三日月様が見付かるようになったわけだし」
『貞ちゃんは、三日月さんは誰を引き込んだと思う?』
「骨喰。極脇差は隠蔽が高い。極短刀もそれなりだが
……
」
「矢張り隠蔽は極脇差には敵わないよ。極短刀には機動があるけどね」
『なるほど。じゃあ此方も、というわけにはいかない刀種だな
……
』
「云っておくけど、偵察自体は極短刀も極脇差も似たような数値だよ」
「突出しているのが極短刀は機動、極脇差は隠蔽なだけで」
『へぇ、そうなんだ。じゃあ基本は似たようなステータスなのかな』
「どうだろうね。今度、纏めて比較してみようか」
「扨、問題がひとつ」
「向こうには未だ今剣も居るだろう。鶯丸様に手伝って頂いても焼石に水だ」
「せめて此方に、極短刀がもう一振でも居れば違ったのかもしれない」
『
……
流石に、巻き込めないよねぇ』
「そうだな。俺達で、どうにかするしかない」
「そう思わない?今剣、三日月様」
呼び掛けると、後ろから今剣と三日月様が出てきた。
『えっへへ!さすがは貞ですね!いつからきづいてました?』
「刀種の話をしている時だな。骨喰が居ないから直ぐに分かったよ」
『骨喰は、鯰尾にとられちゃいました』
「成程な。
……
で?此方に来た理由は?」
『さっしのよいあなたなら、わかっているのでしょう?』
『三日月をおとどけにきたのです!』
「そういえば何故、三日月様は大包平様から逃げていたんだ?」
『おいかけてくるから、だそうです』
『俺は鬼事みたいで楽しかったぞ』
「三日月様。貴方達の戯事に、俺達を巻き込まないでください」
『ははは、すまんな。鬼事が楽しくて、つい巻き込んでしまった』
「ちゃんと逃げず追い掛けず、お話して下さいね。俺達は退散しますので」
「みっちゃん、今剣。行こう」
『じゃまものはたいさんでーす。ほら、燭台切もいきましょう!』
二振で、みっちゃんの手を引く。
みっちゃんは戸惑ってるけど、此処は当事者だけで話をさせた方が良い。
今剣とは今度、大包平様と三日月様には甘いものを奢って貰おうねと話した。
後日、今剣から事の顛末を聞いた。
あの日、大包平様と三日月様は手合わせが入っていたそうだ。
時間になっても鍛練場に来ず、迎えに行ったら部屋にも居らず。
そうして鬼事が始まったのだと。
もう二度と、巻き込まないでくれと本気で思った。
よく考えたら、俺は三日月様関連の揉め事に巻き込まれてばかりな気がする。
山姥切国広の時もそうだった。
本当の巻き込まれ体質は、みっちゃんではなく俺なのかも知れない
……
。
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