和泉 小夜
2020-07-07 18:10:32
1866文字
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鶴丸と一期(仄暗い)

#文書力向上のため1rtされるごとに何か文を書く というタグの文章です。06/09だったので一ヶ月かかりました、すみませんでした。


嗚呼、成程。気不味い、か。
先ず振られる可能性が在る。
両想いに成れたとしても、別れる可能性も在る。
そうなった時、気不味くなるのが嫌なのか。

「どの選択をしても、きっとそなたは後悔するであろう」
『手厳しいな』
「ならば、当たって砕けて見るのも悪くは無かろう?其れも又、一興だ」
『おっとそうきたか』
「微温湯に漬かり、現在を幸福とするのも良いが」
「好いた者に想いを告げねば、相手には何も伝わらぬ」
「上手く行けば玉砕をしようとも、其処から意識されることもあろう」
「そなたの、察して呉れと言わんばかりの言動には飽いた」
「此の際はっきりと言った方が良いな。早く想いを告げろ」
『嫌だ。きみや他の刀が飽いたところで俺は変わらん』
「そなたは……!」

『あ、地蔵行平!古今伝授の太刀が探してたぞ!』
……太鼓鐘貞宗か。分かった、今から行こう。案内をしてくれ」
『分かった!鶴さん、またなー、地蔵行平、借りてくな!』

遠くから<返さなくていいぞ>と、鶴丸国永の声が聞こえる。
嗚呼、腹立たしい。

そう考えながら歩いていると、太鼓鐘貞宗が歩みを止め、此方に振り返った。