和泉 小夜
2017-08-11 19:51:53
2088文字
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審神者長谷部(燭へし)

フォロワさんの設定をお借りして書かせて頂いたのは良いけれど、想定以上に長くなってしまった。もっと短くなる予定だった。
一部(というか設定されていた)台詞は引用させて頂きましたスミマセンでしたぁ!!!(:3_ヽ)_


暫く二振で歩いていると、嘗て本丸だったであろう建物を見付けた。
今は誰も使っていない廃墟。何が遭ったかは容易に想像が付く。
だが雨風は凌げるという理由で、暫くの間は此処に滞在することになった。

「燭台切は何故、あの森に居たんだ」
「簡単だよ。捨てられたんだ。僕はもう要らないんだって」
「長谷部くんこそ、何故あの森に?」
……俺は刀の付喪神で、刀剣男士では無いんだ」
「成程。だから僕を顕現出来たんだね」

あの一言で、何かを察したのだろうか。
燭台切は一呼吸置いて、俺の目を見て話し始めた。

……ねぇ、長谷部くん」
「此処で、一緒に暮らそうよ」
「僕たち以外は誰も居ない本丸で、ずっと一緒に居よう」
「君は刀の付喪神で、僕は刀剣男士だ」
「もう寿命で、誰かに置いて逝かれることは無いんだよ」
「勿論、僕たちは刀だから、折れることも在るかも知れない」
「でも此処から出なければ、永遠とも云える永い時間を二人で過ごせる」
「僕は其れが、堪らなく嬉しいんだ」
……僕は君を置いて逝かないから、君も僕を置いて逝かないでね」

そう云うと燭台切は、俺の肩に頭を置いた。
何と声を掛けて良いのか判らず、俺は燭台切の頭を優しく撫でた。