想い結えて編み包んで

MHRウ教×ハ♀。相思相愛。
途中挿絵あり。

ハ♀からウ教へ、手袋という贈り物。
3ページ目は後日談的なおまけ。3ページ目のみウ視点。



几帳面に、健気に編まれた網目。
俺のことを想いながら、キミが一生懸命、一つ一つ編んでくれたもの。

手に持っているだけで心が安らぐ、優しい手袋。

綿あめのようにふわふわで、そっと両手に着ければ一足早く、俺だけの春が来る。

両手を鼻に近づけて息を吸えば、馥郁たるキミという花の香り。

愛しい春、愛しい花、愛しいキミよ。
必ずキミに、俺からも春を贈るよ。

……さあ、もう少しだ、頑張るぞ」

オトモたちの寝息が静かに響く、夜も深まった畳の間、行灯あんどんの傍ら。
俺は桜色の毛糸が絡まった編み棒を、両手で静かに持ち直した。



@acadine