このネタで私の味付けで書いてと言われたので。
※等価交換のお約束をしてますので、後から同じネタでつゆりさんが書いてくださる☺️
ちょぎくに
※現パロ
国広が通学で使う電車でとてもイケメンの男性がいた。
銀髪で目はキリリとしていて、恐らくスーツを着ているから社会人。
いつも壁際の定位置で立っている。
国広は少し離れた、だけどその人の顔がよく見える位置に立って、気づかれないように眺めるのが日課だった。
いつも本を読んでいて、少しそれが気になった。同じものを読めば、彼と気持ちを共有できた気になるのではないか、と思った。
ある日電車が異様に混んでいる時があって、国広は押しつぶされそうになる。次の駅で引いたと思ったらそれ以上に入ってきた。ぎゅうぎゅうにされ、国広は鞄を抱え込み、なすがまま。隣の人にぶつかる。さらに押されて、体を押し付けてしまう。身動きなどできない。
「す、すみません
……」
謝った先にいたのは、いつも眺めてる銀髪のイケメンで、国広はボッ赤くなる。
イケメンに抱きつくように身を寄せる体勢になっていた。
「いや、構わない、こんなだからね」
初めて声を聞いたが、声までかっこいい。
初めて言葉を交わしてしまった。
こんな満員電車だからか、彼は本を持ってない。この距離だと中身が見えるかと思ったが残念。
あの人とこんなに密着してるだなんて
そう思うと恥ずかしかった。
そこからはずっと無言で、早く着け、いや着かないでくれ、と願うばかりだった。
翌日以降は混雑もぜずいつも通りの電車だった。
国広はまた遠くから眺める日々に戻る。
(あの時、良い匂いしたな
…)とか(結構がっしりしてたな
…)とか気づけばそんなことばかり考えていた。
あの時の近さを考えれば、本のタイトルを見るために近づくなんて楽勝に思えた。
国広は思い切って彼に近い場所に立ってみる。向こうは気づいていない。そっと本を盗み見る。
しかし入ってくる客が多く、まんばはどんっと後ろから押された。彼のすぐ隣へ。
先日は鮨詰め状態なら、今回は圧迫ないものの、他人と体が否が応にも触れ合うレベル。
(ちっか
…!)
隣同士密着してしまっている。
彼は本を仕舞わずにいまだに読んだまま。国広的には有難い。
(このまま本見えるかな
…)
その時国広に触れる手があった。
「!」
最初はただそこに偶然触れてしまっただけだと思った。しかしそれが明確な意思を持って動き始めたため確信した。
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