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木蔦(キヅタ)
2022-01-11 11:43:47
3569文字
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刀剣男士だったまんばが記憶喪失で神様として祀られ、村人を守るために力を消耗していく話【ちょぎくに】
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ちょぎくに
まんばはその土地を治める神社の刀だった。その土地の平和を願い、神力を分け与えていた。この地域はまんばのお陰で豊作で裕福。みんながまんばに感謝していた。
真っ白な衣装に身を包み、普段神社の中で過ごしている。一日に一度、神饌としてご飯が運ばれて来る。
普段は神社に来た人々の話を聞き、施しをしてあげるくらい。
神力が弱っているのか、最近は力を使うとどっと疲れてしまう。
そんなある日村人が言った。
「貴方様の力を嗅ぎつけ、余所者が調べているようです。貴方様を盗み、悪用しようと企んでいるやもしれません」
まんばは被害が及ばぬよう村全体に守りの力を施した。
ぐらり、と身体が傾く。
「神刀様
…
!」
まんばはそう呼ばれている。しかしそう呼ばれると身体がブレるのを感じていた。
「大丈夫だ
…
。結界を張ったからしばらくは大丈夫だろう」
村人は心配そうにしてたが下がらせた。まんばは床に着く。
この村に害を成す者は追い払わなくては、と思った。
次の日、まんばの結界が破られた気配がした。敵は人間ではなさそうだ。まんば以上の力を持ってる。
村人に注意を促すと神社の周辺警備が増えた。まんばよりも自分の身を守ってくれと伝えたが、神刀様あっての村だから守らせて欲しいと言われた。
ついにまんばの神社に族が入った。
まんばは一大事と思い、刀を手に取る。
「出て行け
…
!この村に害を成す輩は俺が許さない
…
!」
刀を振るい、追い払った。
怪我をした村人がいたので、力を分け与え、傷を癒した。
ぐったりと床に着く。まんばの力は枯渇しつつある。次、襲撃されたらやばいかもしれない。最悪消滅するだろう。
まんばはそれでもいいかと思った。この村のためになるなら。
夜、寝ていると物音がした。殺気はない。村人かと思ったが、どうやら違うようだ。もしや先ほどの族かと本体を手に取ろうとした所で押さえつけられた。
「暴れないで、偽物くん」
その声に違和感を覚え、まんばは抵抗を止める。
「お前を、助けに来たんだ」
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