木蔦(キヅタ)
2021-08-30 16:50:39
2705文字
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「ピザが食べたい」【ちょぎくに】





まんばは再びピザが食べたくなった。
長義が作ったあのピザがまた食べたい。

たくさん掛かったチーズはくどいはずなのに、パイナップルのフレッシュさで爽やかになり、いくらでも食べられる。じゅわっと広がるパイナップルの果汁が口を潤す。

まんばは夜、長義の元へ行く。

「本歌、その、また欲しくて
「また?」
「ダメか?」
「ダメじゃないよ」
おいで、と手を引かれ厨へ。

「こんなこともあろうかと買っておいた」
本丸の巨大冷凍庫から取り出したのは冷凍のピザ生地。
まんばは目を輝かせる。
とろけるチーズ、ピザソース次々とピザの具材が出てくる。

「ほら、今回はこれで本格ピザを作ろう!本当は粉から作りたかったけど夜中だし手軽にね」
「いや十分本格だ!嬉しい!」

具材が本格的になったとは言え、やる事は前回と同じ。乗せて焼くだけ。
だけど具材をこだわっただけあって、全然違う。
オーブンを開けるとジュウジュウと焼けたチーズとベーコンの香りが部屋いっぱいに広がる。ピザ生地もぷっくら焼き上がり、美味しそうだ。

長義が切ってくれて、待ちきれないとばかりまんばはすぐさま手に取って口に入れる。

カリッとした薄い生地に香ばしさを感じる。
続いてチーズ、パイナップル

ピザトーストはあれはあれで美味しかったが、やはりピサはパン生地が薄い方が美味しい。具材が引き立つ。

「本歌ぁうまい
「そう良かったね」

長義は満足そうにまんばを見てる。料理するのが好きなのかもしれない。
「ほーら、チーズが垂れてるよ。」
顔に付いてたのか、長義の顔が近づいてきて、まんばの頬をぺろっと舐める。
「は?」
「ピザの食べ方を知らないね?教えてあげるから」
「ありがとう?」
長義がまんばの手に自分の手を添える。
「ピザはこういう風に丸めるように持って」
「ああ
「端からチーズが垂れて来ちゃうから、ああほらまた」
長義がまんばの手に付いたチーズを舐め取る。
「は!?」
「ほらちゃんと持って」
「はい」
『???』となりながら、ピザを内側に丸めるようにして持つ。
そうして尖った方から齧りついた。
「うん、上手」

長義がにこっと微笑んだのをみて、まんばは変な気持ちになる。ピザが無性に食べたくて、無理やり押し込んだ。

次の日、まんばが上手に食べれなかった所為で、厨にピザ生地の粉が落ちており、燭台切から雷を落とされるいう


お読み頂きありがとうございました!

(本来ピザはフォークとナイフで食べるのがマナーみたいですが)手で食べる場合はこうやって丸めるようです。参考に是非どうぞ!
https://www.best-manner.com/tableManners/sahou/pizza.html