まんばは再びピザが食べたくなった。
長義が作ったあのピザがまた食べたい。
たくさん掛かったチーズはくどいはずなのに、パイナップルのフレッシュさで爽やかになり、いくらでも食べられる。じゅわっと広がるパイナップルの果汁が口を潤す。
まんばは夜、長義の元へ行く。
「本歌、その、また欲しくて
…」
「また?」
「ダメか
…?」
「ダメじゃないよ」
おいで、と手を引かれ厨へ。
「こんなこともあろうかと買っておいた」
本丸の巨大冷凍庫から取り出したのは冷凍のピザ生地。
まんばは目を輝かせる。
とろけるチーズ、ピザソース
…次々とピザの具材が出てくる。
「ほら、今回はこれで本格ピザを作ろう!本当は粉から作りたかったけど夜中だし手軽にね」
「いや十分本格だ
…!嬉しい
…!」
具材が本格的になったとは言え、やる事は前回と同じ。乗せて焼くだけ。
だけど具材をこだわっただけあって、全然違う。
オーブンを開けるとジュウジュウと焼けたチーズとベーコンの香りが部屋いっぱいに広がる。ピザ生地もぷっくら焼き上がり、美味しそうだ。
長義が切ってくれて、待ちきれないとばかりまんばはすぐさま手に取って口に入れる。
カリッとした薄い生地に香ばしさを感じる。
続いてチーズ、パイナップル
…
ピザトーストはあれはあれで美味しかったが、やはりピサはパン生地が薄い方が美味しい。具材が引き立つ。
「本歌ぁ
…うまい
…」
「そう良かったね」
長義は満足そうにまんばを見てる。料理するのが好きなのかもしれない。
「ほーら、チーズが垂れてるよ。」
顔に付いてたのか、長義の顔が近づいてきて、まんばの頬をぺろっと舐める。
「は
…?」
「ピザの食べ方を知らないね?教えてあげるから」
「ありがとう?」
長義がまんばの手に自分の手を添える。
「ピザはこういう風に丸めるように持って」
「ああ
…」
「端からチーズが垂れて来ちゃうから、ああほらまた」
長義がまんばの手に付いたチーズを舐め取る。
「は
…!?」
「ほらちゃんと持って」
「はい」
『???』となりながら、ピザを内側に丸めるようにして持つ。
そうして尖った方から齧りついた。
「うん、上手」
長義がにこっと微笑んだのをみて、まんばは変な気持ちになる。ピザが無性に食べたくて、無理やり押し込んだ。
次の日、まんばが上手に食べれなかった所為で、厨にピザ生地の粉が落ちており、燭台切から雷を落とされるいう
…
お読み頂きありがとうございました!
(本来ピザはフォークとナイフで食べるのがマナーみたいですが)手で食べる場合はこうやって丸めるようです。参考に是非どうぞ!
https://www.best-manner.com/tableManners/sahou/pizza.html
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