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木蔦(キヅタ)
2020-11-08 17:14:20
8193文字
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王子様的存在のまんば♀が恋を知る話【ちょぎくに】※女体化注意
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ちょぎくに
女体化
そこはバグ本丸で、女性体の刀ばかり顕現する。まんばは初期刀。
面倒見がよく、何でも卒なくこなすし、優しいので、女子校の王子様的存在だった。
さらに修行にも行って、甲斐性をカンストさせて帰ってきた。最早スパダリ的な。
まんばの思考的には、女性はかわいいな、という認識。恋愛はしたことがないが、きっと好きになるなら女性なんだろうなと思っている。
実際バグで女になってしまったんだし、恐らく気持ちは男のはずだ。だから女性を好きでも何もおかしくない。
実際、本丸の仲間たちもかわいいなー好きだなーとは思ってる。
そこに、聚楽第の特命任務を経て、長義が顕現する。政府から配属されたため、長義は男性体。
初めての男の刀にみんなザワッとなる。
そして笑顔で親切。力仕事とか率先して請け負ってくれる。(力はあるけど、やっぱり体が女性なので、軽々とはいかない)
瞬く間に人気になる。
みんなには優しいが、まんばにはキツく当たる。
まんばはそんなつもりはなくても、ふたりはライバル、みたいな扱いになっていく。比較される。
徐々に長義とは溝ができていった。おいそれと話しかけられない雰囲気。
「後は俺が運んでおくから」
「え?国広くん大丈夫??結構重いよ?」
「乱なら知ってるだろ?これくらい朝飯前だ」
「そっか!じゃあ任せるね!」
遠征で取ってきた資材を運ぶ。普段鍛えてるから、別に大丈夫。よいしょ、と抱え上げたところで、ひょいとそれが奪われた。急に軽くなった腕にびっくりする。
「持つよ
……
ってお前か。あー声掛けるんじゃなかった」
「な
…
!」
勝手に奪っておいてそんな暴言にカチンと来る。
「お前が勝手に間違ったんだろ!それなら返せ」
「一度任された仕事を放棄するのは主義に反するな」
「な、任せてないだろ!俺が持ってくからいいから貸せ!」
まんばの主張を聞かずスタスタ
…
まんばは奪おうと長義の周りをうろうろチョロチョロ
…
結局奪い返せないまま、倉庫まで運んでもらうことになる。
やはりライバル関係にあるから、そうやってたびたびまんばの邪魔をしてくる。
まんばが書類仕事をしてても、政府にいた時の経験からか、自分の方が優れてるとマウント取ってくる。
「お前よりも早く終わらせられるよ」
「うるさい、邪魔するな」
「ほら、お前がそれをやってる間に2件片付いた」
「勝手に手を出すな
…
!」
まんばが人気があるからと言って、蹴落とそうという策略
……
。
本当にうざったい。
まんばはただ長義と普通の仲間のように在りたい。それなのに喧嘩をふっかけられて、我慢の限界、そろそろ買ってしまいそうだ。
ある日まんばが隊長で、出陣する。しかし途中で検非違使に遭い、苦戦。槍がまんばに迫るが、うまく立ち回れず、風穴開く程度の怪我を覚悟した。
(隊長が重傷になれば強制帰還
…
!俺が例え気を失ったとしても無事帰還できるはずだ
…
!)
衝撃にぎゅっと目を瞑った。
が、それはなく、そっと目を開けると、長義がいた。
どうやら庇ってくれたらしい。
「な、なんでお前が
…
!」
長義は敵を切り捨てる。まんばも対峙していた敵を倒した。その場にいた検非違使はすべていなくなったのを確認し、つかつかと長義に近寄る。
「なんで庇ったんだ、あんたの助けなんかいらなかった!」
「普通助けるだろ」
平然と言われてカチンと来る。
「俺は別にか弱くない!あんたの気遣いなんて不要だ!」
まんばは前々から長義の『俺の方が優れてるマウント』が気に食わなかった。今日助けられたのも『俺の方が強い』と知らしめるためだろう。
まんばは極で弱体化してるとはいえ、練度の低い長義に助けられるのはシャクだった。
「別にか弱いなんて思ってない。現にお前はか弱かったからじゃなくて、2対1になりそうだったから、ああいうことになっただけだろ。言っとくけど女扱いでもないからね」
でも長義はまんばを嫌ってるはずだから、ここで見捨てて『ザマァ』と内心笑っててもいいはずだ。
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