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木蔦(キヅタ)
2020-08-29 23:11:19
4533文字
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内緒話をするちょぎくに【ちょぎくに】
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※審神者でてきます。
※女性の下着を付ける表現があります。
国広は審神者のための一振りだ。審神者のためなら、なんだってする。それが嘘をつくことだったとしても厭わない。
審神者が言った。
「今回政府から配属される刀がいる。もしや政府が本丸の内情を調査するため遣わした輩やもしれん。国広、お前に内々に探って欲しい」
「わかった」
別に本丸で怪しいことをしているわけではない。だが彼の配属された意図を知らなければ、立場を悪用してこの本丸を陥れようとする可能性だってある。
俺ははまずどうすべきかと考え、図書館へ向かった。
彼から機密情報を聞き出す最良の方法を導き出すためだった。残念ながら俺は他人の機微に疎い。本で人の心理を学ぶためだった。刀だが今は人の肉体を持っているからそれほど変わらないだろう。
そして、探していた答えはすぐに見つかった。
「認知的不協和
……
」
それは秘密を明かすことで特別な存在になるという内容だった。
これを起こすことで相手を思うように誘導できるとも書かれている。
「特別な存在か
……
。恋仲とかになれれば口を割りそうだが、生憎男同士だからな
…
。本歌にそういう趣向があるとも思えないし、俺が女性になれればいいんだが
……
。いやそれよりもどんな秘密にしようか
……
」
そう呟いた途端思いついた。
『女性であるという秘密』にしよう、と。
女性じゃなければ恋仲になれないなら、女性になればいい。そしてそれを『秘密』にしてしまえばいいのだ。
すぐさま女性の特徴について調べ始めた。
「胸が丸みを帯び
……
ふむ
……
ああ、女性にはここが付いてないのか
……
」
さらにネットで調べると女性になれそうな道具がいくつか見つかった。
「ペチャパイのための
……
?これをつければ胸が作れるんだろうか?こっちは下着か?こんなびらびらしたやつを付けてるのか
……
??」
参考になる情報はいくらでも見つかった。
そしていざ、彼を唆すという段階になり、彼は簡単に騙されてくれた。我が本歌ながらちょろいとすら思った。
最初は信じてないだろうと思い、通販で買ったシリコンの胸パットを揉ませた。効果は抜群だった。
そして急激に距離を縮めていき、ベッドインまで来た。正直脱いだらバレるだろう。
だから明かりは消して欲しいと頼んだ。
自分が積極的にリードすることで余計な物を触らせないようにした。
彼は問えば何でも話してくれた。政府にいた時のこと、政府の内情、基本方針、口はとても軽かった。
それでも知りたい情報は出てこなかった。
それが、口を閉ざしている所為なのか、そんな任務はないのか、わからなかった。
だからこうして、恋仲のふりをずるずる続けている。
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