木蔦(キヅタ)
2020-05-02 17:46:23
4037文字
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厨二病なオタク長義くんとまんばくんの現代転生ネタ【ちょぎくに】※現パロ


ちょぎくに
現パロ
生まれ変わりもの
※前世ものなので「前世での刀剣破壊」があります。



長義くんはオタク。ゲームとか大好きだし、アニメも見る。

同じクラスの国広くん(爽やかイケメン脳筋少年)が美少女すぎて(※男です)一目惚れしてしまう。

一応擬態しているが、オタクの自分と釣り合うわけがない。というかキャラが国広くんと違いすぎて仲良くなれない。向こうも長義がキラキラし過ぎて、苦手に思ってるようだ。

なんとかしてお近付きになりたい。

そんなことを考えながらゲームをしていた。そして思いつく。

そのゲームは生まれ変わりもので、前世で関わりがあったヒロインに主人公が近づき、好感度を上げていく。途中前世のことを打ち明けると、急にゲーム展開が加速する。ヒロインがこちらを気になり始め、好感度が上がりやすくなるのだ。

「これでは!?」

名案だ、と長義はテンションが上がる。

残念ながら、長義は厨ニ病という不治の病だった。


そうと決まれば設定を考えなくては。長義くんはノートにペンで書き連ねていく

やはり男たるもの戦うキャラが良い。戦って国広を命がけで守って散るとかかっこいい最期じゃないか?やはりちょっと不思議な感じがする方が良いから前世は人外にしよう。付喪神なんてどうだろうか。でも付喪神にしてしまうと戦う理由がないな。そうだ、刀の付喪神にすれば、自らの存在意義で不自然じゃない!あとは国広との関係だが、やっぱり恋人同士がいいかな。「前世が恋人だったんだ!今世でも付き合ってくれ!」と言いやすいんじゃないか?いや意識させすぎて逆効果かもしれない。
犬猿の仲でだけどお互い好きだった設定にしよう。心に秘めていた系で。なんで犬猿の仲だったか?やっぱり表向きには矜持があって、仲良くできなかった感じだろうか。派閥とかがあったのかもしれない。まあそれは追々考えよう。
国広とは同じ主に仕えていて、ある日敵との戦いで国広を庇って俺が死ぬんだ。あ、刀の付喪神だから折れる、かな?最期国広が泣きながら駆け寄って来て、俺は「来世では一緒になろう」と呟いて折れる。国広はその後悔をずっと引き摺って、天寿を全うするんだけど生涯独身を貫くんだ。なかなか良い雰囲気じゃないか。

妄想し出すと止まらない。盛り盛りの設定が出来上がる。ツッコむやつは誰もいない。

これが俗にいう黒歴史ノート。


まんばを呼び出して、「お前は俺と前世で会ってるんだよ」と言い、設定を話し始める。まんばはきょとんとしてる。最後まで話し切った後、目が点のまんばを見て、長義くんは焦る。
(凝りすぎて引かれた!?)

「本歌も、覚えてたんだな!」
「へ?」
「またこうして話ができて嬉しい!前はそんな間も無くあんたが折れてしまったから……
「えーと、本歌って?」
「?部分的に記憶がないのか?あんたは俺の本歌で、俺はあんたの写しだ!俺たちは伯仲の出来と言われていた。綺麗なあんたと並ぶなんて恐れ多いが
ちょっと設定が俺より細かいな?と長義は思う。本歌と写しってどういう意味だろうか。『伯仲の出来』は素晴らしい出来という意味か
ぐるぐる考えてる。

「また前世のことをたびたび話そう!」

(;°;ω;°;)




補足。
まんばの名前は「田中国広」(刀匠、堀川国広の本名から)
長義は「長船長義(ながよし)」
でお送りしております。

だから本歌さんは「田中」って呼んでる。まんばは「本歌」って呼ぶ。周りが不思議がると「あだ名だ」って誤魔化す。




「あんたが折れた後、主はすっごく気落ちしてな.」
国広はたびたび前世の話をしてくれる。かなり設定が作り込まれていて、聞いていて楽しい。ただ爽やかイケメンとキザなイケメン(中身はオタク)が並んでるのはギャップがありすぎて目立つらしい。生徒がジロジロ見てくる。

「何とかして元気付けたいと思った長谷部がな、あ、長谷部覚えてるか?」
「あーあー、覚えてる覚えてる。アレだろ?ほら、結構特徴的な
「そうそう。その長谷部がな、主のためにうどんを打ち始めて……
(咄嗟に話を合わせてしまったが、何が特徴的だったんだろうか……
こんな感じでいつも内心たじたじ。

まんばが話している内容は一体なんだろうかと思う。まさか本当に前世があるとは思えない。まんばも厨ニ病か?と疑ってみるが、爽やかイケメンには厨ニらしさは見当たらない。
何かの映画や漫画の設定か?とも思うが、聞いていても長義は知らない内容。だから映画などではなさそう。

どんどん仲良くなっていく。めっちゃ親しげ。笑顔も見せてくれる。かわいい。

そろそろ名前で呼んでもいいんじゃないだろうかと思う。今までは名字呼び、心の中で名前呼び。

今日もまんばと一緒にいる。
まんばが突然話を振る。
「そういえば、本歌は、その、もういいのか?前世の時は色々あっただろ?あの、名前のこと……
長義はびっくりする。名前で呼びたがってる時に、なんという良いタイミングで話を振ってくれたのか。
きっと前世でも「名前で呼びたい」などと言ったとかいう設定があるのだろう。このチャンスを逃してなるものか!と食いつく。
「その、よ、呼びたい!」
「へ?」
「名前で呼びたい、お前のこと!」
「俺の名前を?なんて?」
「く……『国広』と……///」
まるで恋人同士のようじゃないか……

「嬉しい……
まんばは頬を染めて微笑む。かわいい。
「前世の頃から、あんたにそう呼ばれたかった。あんたは、その、頑なだったから……
恥ずかしくて呼べなかったんだな。そして頑なに名字とかで呼んでたんだな。だってこんなにもかわいらしいまんばを前にして、名前で呼ぶなんて理性が擦り切れる。理解。納得。

「お前も、俺を名前で呼べばいいんだよ?」
「いいのか?」
「ああ」
「ちょ、ちょうぎ……///」
誰。

恥ずかしげに頬を染めて消え入りそうな声で呟いたまんばはとても可愛らしい。呟いた言葉がなんなのかよくわからないが、可愛らしい。

それ以降、まんばは長義くんを「ちょうぎ」と呼ぶ。長義くんは「ながよし」なのに。途中で「音読み訓読みか」って気付く。

あと書くの忘れてたけど「本歌」と「写し」についても後からネットで調べた。理解。専門用語。

急にまんばサイドを話すけど、
『山姥切』の号の話題を出す→名前で呼びたいと言われた→偽物くんじゃないという事は『山姥切』の件はもう水に流すと言ってくれたと解釈→嬉しい
という思考。


分岐
2ページ目→分岐①思い出さない
3ページ目→分岐②思い出す
4ページ目→分岐③思い出す