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柩木
2024-11-13 23:03:51
5320文字
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崩壊:スターレイル
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丹穹|寂しさを舐め合おう
丹穹Webオンリー「もっと!恋の探求!一意専心」書き下ろし作品。
丹穹が、お互いを恋しく思った時に見せる行動。
1
2
【丹恒が穹を恋しくなる時】
日付もそろそろ変わろうという頃。既に横になっていた穹は慌ててスマホを手に取った。日常的に遊んでいるアプリゲームの日課をまだ消化していなかったような気がしたからである。
もしかしたら、という直感ではあったが、習慣化しているとこれも案外バカには出来ない。アプリを開いてみれば案の定未消化だった日課のクエストを手早くこなしていく。
「間に合うのか」
「大丈夫。五分で終わらせるからちょっと待ってて」
穹が背中を向けた側には丹恒がいる。お互いに上着やズボン等は脱ぎ去り、ラフな格好で布団に潜り込んでいた。穹が今横たわっているのは今夜の寝床、もとい丹恒の布団である。
資料室を訪れた穹は丹恒の連続活動時間を聞いて睡眠を提案した。丹恒がしたいと思うことにあまり口出ししない穹ではあるが、流石に休ませなければマズいと瞬時に思った。
心なしかふわふわとしている様子の彼を布団に押し込み、上着と靴をまず脱がす。しかし、それまで大人しく脱がされていたのにズボンへと手をかけた瞬間、ぼんやりとしていた意識を唐突に覚醒させて手首を掴んで阻止してくるものだから笑ってしまった。
どうしてそこだけは理性的なんだと尋ねても理由は教えてくれず、お前もここで寝るなら脱いだ方がいいと、穹がしたように服と靴を脱がされたのはつい先程のことである。正直に言ってしまえば自室に戻っても良かったのだが、上着の裾を引いてきた丹恒が可愛らしかったので瞬間的に添い寝を決めた。
そのまま寝ようとしたタイミングで穹がスマホを手にしたので背後の丹恒を待たせてしまう形になった。もちろん自分に構わず寝ていても構わないのだが、彼は律儀な男なので大人しく待っているだろう。
早くゲームを片付けてしまわねば丹恒を寝かせてあげられない。急ぐ穹の太腿の上をするり、と這う指の感触にぞわりと痺れが走った。
「丹恒先生
……
?」
「気にしなくていい」
「気になるよ。なんでそんなに俺の太腿か好きかなぁ」
明確な言葉として聞いたことはないが、丹恒は気が付けば穹の太腿を撫でている。勿論二人きりの時にのみ見られる行動なのだが、我がことながらそんなにいいものだろうかと疑問の方が強い。触られている穹本人がそれに気付くのだから、頻度は高いと言える。
この太腿の何が丹恒に刺さったのか。部位の持ち主である穹にとっては疑問でしかない。
「んっ」
穹の中心にほど近い、太腿の付け根を指先で柔く撫でていく。
「触り方、が」
「嫌か?」
「嫌じゃないけど、なんかえっちじゃない?」
「
…………
」
軽口に対し無言が返ってきた瞬間、早くデイリーを終わらせないとこっちがマズい事になると悟った穹は素早くコマンドを叩いた。だが、そんな穹の努力を乱すように温かく柔らかな感触が首筋を撫でていったことで、一瞬動きを止めざるをえなかった。丹恒の舌が肌の上をなぞり、軽く食まれて吸い付かれたかと思えば、小さなリップ音を立てて離れていく。
「っ、ちょ、と。なんか言ってよ」
首筋を伝ってゾワゾワと皮膚の下を走る電流のような甘い痺れが、なんてことないゲームの難易度を大幅に上げていく。
「触れていたいたけだ。邪魔はしない」
「もう少し、待って、
……
て。
――
うぁ」
このように甘えて来てくれる丹恒は珍しい。そんな彼にやめてとは絶対に言いたくなくて、静止だけを求め続ける。
悶える穹を無視し、今度は服の上から性感帯に近いところを撫でられてたまらず声が出た。まるで抱き枕にするかのように穹を背中から抱え込み、体を密着させる丹恒は普段よりも強引で有無を言わせない。太腿や足の付け根を揉みしだいたり、核心には触れずに胸を指先で軽くなぞってみたりとやりたい放題である。
待ってと言ったのは穹自身だが、まさかこんな縛りプレイを丹恒から仕掛けられるとは思いもしなかった。
「
……
は、ッ。ア」
首筋を撫でるように歯で甘噛みされた時には、甘い痺れがゾクゾクと背中を駆け巡って腰を重くした。自分の下半身に熱が集まっていくのを感じながらも、穹は持ち前の忍耐力でスマホの画面に何とか意識を集中させる。
ここまで来たなら意地だ。誘惑に負けないよう意識を逸らし、ゲームをクリアしなければ。
「
――
……
っ、はい、終わり! 終わったから!!」
なんとかデイリークエストをこなした穹は、報酬を一括受領した瞬間スマホを放り投げた。アプリの起動を落とすなんて余裕はもうない。直ぐ様体を捻って背後の丹恒と向き合うと、その唇に自分のものを押し当てた。
突然の反撃に一瞬動きが鈍くなった丹恒も、直ぐ様要領を取り戻して唇を喰んできた。どちらからともなく舌を絡ませあって、徐々に呼吸が荒くなっていく。本来ならする必要のない我慢を強いられていた穹にとって、焦らしに焦らされた丹恒との触れ合いは感覚を麻痺させる劇薬のようであった。
可能な限り二人の間の隙間をなくすように体を密着させて、穹は丹恒の背中を、丹恒は穹の腰を抱くように腕を回した。可能な限り密着できるよう足も絡ませる。耳の奥を犯すように響く水音に軽い目眩を覚えながらも夢中で唇をむさぼり、苦しくなってきたところでようやく小休止を挟んだ。
「
――
はぁ。ははっ、珍しいじゃん。こんなに、強引なの」
「
……
っ、すまない」
「嫌じゃないから、いいよ。謝んないで」
穹と同じく呼吸を乱しながらバツが悪そうな表情を浮かべた丹恒の頬に、手を添え親指で撫でる。普段よりいく分か赤く色付いた彼の表情は少し柔らかくなっていて可愛いと感じるのに、どちらのものかも分からない唾液で濡れた唇は艶やかに煌めいていた。
また口付けたいと思う欲望を抑え込んで、穹は尋ねる。
「なぁ丹恒。このまま寝られる?」
「
……
お前にその気がないなら、俺は」
「そういう時は素直に無理って言って良いんだよ。なんなら俺が無理。ほら」
「ん、ッ。
……
その、ようだな」
散々撫で回された体はあんな深いキスをしてしまったせいですっかり熱を孕んでおり、今更何もしないというのは無理な話だ。それに密着させた丹恒の下半身も芯を持ち始めている。その証拠にわざと腰を押し付ければ丹恒も表情を歪め、甘い音で声を漏らした。お互いに体の方は準備万端と言ってもいい。
どうせこのままでは寝られないのだから、丹恒が変な意地を張ってなしと言っても、穹はなし崩し的にコトを進めてしまおうと考えていた。しかし、少し待って欲しいという穹の願いを無視した罪悪感がある様子の丹恒には、きちんと言葉で伝えるのがベストだ。
「寝る前に気持ちいいことしようよ。丹恒」
寂しい時程、丹恒は触れ合いたがる。それが分かっているから穹も強くは拒まない。最も、触れたい気持ちは穹とて同じなのだ。
拒む理由など、どこにもない。
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