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みたむら
2024-11-12 00:22:47
9960文字
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呪術夢:短編まとめ
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五条先生が高専生を装って夢主とプリクラを撮る話。
大人五条×女夢主(生徒)
京都校との交流会時、偶々五条と三輪が写メ撮影している所を見てしまった話。
※呪術CSゲーで五条と三輪ちゃんの撮影シーンを獲得した記念。
※こう見えても五条と三輪ちゃん好きです。掛け合い可愛いですよね。
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私の部屋で寝ていたら、ふと何となく目を覚ました。
辺りはまだ暗く、深夜だと察する。
喉が渇いたなと思い、ベッドから起き上がって上着を羽織って共用スペースまで向かう。
コップに水を注いで、一杯飲む。乾いていた喉が冷たい水で潤っていくのが分かる。
(結局邪魔が入っちゃって明日
――
というか今日か。どうするのだろう)
また今日みたいな仕合をもう一回するのだろうか。私にとって、それは骨が折れることだった。みんなの呪術を見ていると圧倒されるばかりだ。それと同時に、私は本当にここにいていいのだろうかと何度目か分からない疑問がグルグルと頭の中に回っている。
もう一杯飲む。そして気持ちが落ち着いたなと思うと深呼吸をする。
すると、何かの人影が見えた。
(また敵? どうしよう、誰かを
……
野薔薇ちゃんか真希先輩を呼ばなきゃ
――
)
私は人影を見ながら扉に近づいていく。ドアノブに触れた途端、私は身動きがとれなくなった。
「
……
?!」
それは後ろから回され、口には誰かの手、そして体もぎゅっと何者かに抱かれていた。まるで強盗の犯人のようだ。
しかし、耳元で小さく囁いた。
「しぃーー
……
僕だよ、五条せんせーだよー」
「
……
?!
……
!!」
驚いて声を上げようとしても、口を手で抑えられてモゴモゴと言葉にならない。
「何もしないから、叫ぶのだけは止めてくれる?」
そう低い声で囁かれた。私はコクコクと頷くことしか意思表示が出来なかった。
そろそろ空気吸わないとヤバいと思ったときに、五条先生の手が緩められ、体も自由になる。そして、さっきまで水を飲んでいたため、変なところに入ったのか咳をしてしまう。
「ごめんねー、任務の処理やら昼間のやつの会議やらでこんな時間になっちゃった」
「ゲホッ、五条、先生。こんな時間にどうしたんですか?」
「
……
って大丈夫? 力強すぎた?」
「いえ、さっきまで水飲んでたので、ゲホッ」
情けない事情を晒すと、「それはごめんごめん」と両手を合わせて謝ってくる。そんでもって咳が止まらない私に、背中を優しくさすってくれる。
咳が落ち着いてきた頃に、私はテーブルに座らせられ、五条先生は新しいコップに水を入れてくれる。
「どうやって入ってきたんですか
……
ドアの音なかったですよね」
「ん? 無下限でそーっとね」
「え? そんなこともできるんですか?!」
「まぁね。めったに使わないけど」
使っちゃったら無断侵入になっちゃうでしょ、と珍しく教師らしく指摘する。そして、場を緩くするためか、無下限の話を聞かされることになった。なんと、あっという間にあっちこっち飛ぶことも出来るらしい。五条先生って本当にすごいんだなと感心する。
「本当は部屋にお邪魔しようかと思ったけど、いなかったからどこだろーって探してたらここにいたからさ」
「何で、部屋に?」
「んー、今日の君の様子を見て、おかしいなって思ったから」
(え、五条先生にまでばれてた?! 虎杖君たちにも気を遣わせてしまったもんなぁ)
そりゃあ先生にまでばれてしまうか、とコップの水に視線を落とす。
「何か悩み事? 僕が見た限りでは今日一日あまり笑ってなかった気がしてさ」
「いえ、悩みってほどでは
……
」
「もしかして、京都校の人間に何か言われたり、された?」
そう言った時の五条先生の顔は途端に怖くて、慌てて「大丈夫です、何もされてないです」と制止した。彼は「あ、そ」といつもの調子に戻った。
(三輪先輩とはどういう関係ですか、なんて聞けるわけないし)
「っていうのもね、久々に野薔薇にあれこれ言われちゃってね」
「え?」
「怖い顔して僕の所に来てさ、『
沙奈
の所にさっさと行きなさいよ!』って蹴られちゃったんだよ
……
野薔薇の奴、もう少し加減して欲しいんだけど」
まだ痛むらしい背中をいたた、と手でさすっている。
(って野薔薇ちゃん、先生に何を言ったの?! もしかしてあの時のこと
――
)
黙っててと何度も言ったのに。野薔薇ちゃんに言われて来たというなら、朝会ったらあれこれ聞かれる感じだよね。
「少しは元気になった?」
「え?」
「少しだけ、笑ったから」
どう反応したらいいのか分からず、コップの水を飲む。それを見届ける五条先生は私に言った。
「そうだ、今度の土曜日、用事入ってる?」
「いえ。任務がなければ特には」
「なら、開けといて」
「? どうかしたんですか?」
「んー、僕と沙奈とで、特別任務」
語尾にハートでも飛び散っていそうな優しい声でそう告げた。
特別任務? もしかして、交流仕合であまりにも弱くて特訓させるのだろうか。やっぱり私は呪術師に向いてないんじゃないだろうか。
(そりゃそうだよね。せめて野薔薇ちゃんや真希先輩、三輪先輩くらい強くならないと駄目だよね)
虎杖君から五条先生との特訓の話を聞いた。結構なスパルタらしくて毎日死にかけだったらしい。虎杖君でさえそうなのだから、私なんか本当に死ぬんじゃないだろうか。
「詳細はまた連絡するから。もう夜も遅いし部屋戻って寝な?」
「は、はい」
「それと
――
今日の仕合、なかなかよかったと思うよ。呪術師は祓うだけが仕事じゃないからね。生きて帰ってくるまでが呪術師の仕事だから。お前はちゃんと、
呪術師
・・・
だよ」
普段はそこまで評価はしない先生だけど、仕合を見てくれていたと知ると少しだけ嬉しかった。それに、指摘されるのかと思ったら褒めてくれた。
「じゃ、またねー」
「お休みなさい」
「うん、お休みー」
五条先生はそう言って、無下限でその場から消えていった。
(先生の呪術って普段の生活でも便利だね
……
)
二人きりで話したにも関わらず、そんなコメントしかできない私は、約束した土曜日の詳細に気にもとめていなかった。
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