朝見草
2024-11-04 22:36:53
Public
 

面談 蘭編

参加企画 あの夏の向こう側に様
蘭「泉の人魚と」
すぐり『梅雨草村より向坂すぐりでお送りします』

『ねえ』
「うん」
『あんたが』
「そうだね」
『おめでとう』
「ありがとう」
『いろいろ質問したいの、いい?』
「どうぞ?」
『そう』


『蘭は、手を取って欲しい?』
「どうだろう。今から生きて、なにができるのかと思って。だって今までいくらでも時間があったのに出来なかったんだ。なんで今更そんな、って」
『あんたは生きたいの、生きたくないの』
「生きたいけど、生きていても仕方ないと思っている」
『生きたいならよかったじゃない』
「でも、邪魔になるじゃないか」
『邪魔なんて思わないからあんたを選んだんでしょう』
「そうだとしても自分が柵になるのが嫌なんだ」
『本当にあんた程度が柵になると思う?』
……
『宴でもお酌をして回る相手よ?』
……そうだね」
『嫉妬とかはないの』
「彼女が健康に幸せに生きている、その隣に居られるだけでどれほどの幸せだと?」
『そうだね。あんたはそういう考えになる生き方をしてきたものね』
「ねえ」
『なに』
「甘いものとか、好きだと思うかい?」
『はあ?なによ、どうしたの突然』
「俺の味覚がおかしいのは重々承知してるから、一般に人気そうなものはどうかと思って」
『突飛な発想ね……。うーん、でもお酒が好きなんでしょう?甘ったるいものより酸味とかもあるさっぱりしたものがいいんじゃない?』
「ああ、確かに。ありがとう」
『どういたしまして。合ってるかはわからないわよ』
「それでもたぶん、俺だけで考えるより建設的だよ」
『そうかしらねぇ………