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朝見草
2024-11-04 20:11:51
Public
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フタバカゲロウのゆめ
参加企画 君のゆめ、春のうつつ(@haruutututl)様
Special Thanks ヤヨイさん
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はるいろ
うつらうつらと、今もまた"列車"に揺られ微睡んでいる。ふと感じた風のゆらぎに眼を開けば、駅員の言っていた"席替え"が起きたのだろう、どこか心が暖まるような桜色が視界を過った。
「ヤ、ヨイ。
……
ごきげん、よう」
昼とも夜ともつかないひとときに少しかける言葉に悩んで、少しずつ慣れてきた、音に意味を込める行為を差し出す。向かいの席の暖かな色がこちらを見れば、ふわりと風に乗って近寄る。返された言葉の刺々しさに、言葉の裏の素直な声に、気付ける程カゲロウは会話に慣れていない。
「どこ、へ、いこうか?」
それでも、カゲロウのずっと動かなかった頬が、なぜだか少し緩んだ気がした。
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