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Hizuki
2016-04-21 20:58:58
4451文字
Public
FF14
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スウィート&サーヴァント
【FF14】オル光。メイド服の売り込みに行って寄り道する話。他NPCもちょこちょこ出てきます。前半はオルシュファンのオの字もありませんがオル光です。
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久し振りにモモディさんの食事が恋しくなって、ウルダハのクイックサンドに顔を出したある日のこと。
しばらくご無沙汰だったこともあり、最近あった出来事やら、イシュガルドの食事事情やら、ちょっとした悩み相談やら、大小様々な話に花が咲いた。
これでまた他の冒険者に話せることが増えたわ、とモモディさんが嬉しそうに笑う。
「そういえば、裁縫師ギルドのマスターがあなたを探してたわよ」
「レドロント・ローズさんが?」
不意に出たその名前に首を傾げる。
裁縫師ギルドのギルドマスター。
私もギルドに入った時には、あの人の手ほどきを受けたものだ。
そしてマスターのお墨付きをもらって、裁縫師としてもイシュガルドの地に向かった。
「ええ、何でもあなたにお願いしたいことがあるんですって。」
そのマスターが私にお願い、とは。
「クイックサンドにいるって連絡を入れておいたから、そろそろ来るんじゃないかしら
…
」
「やぁーっと見つけたわよ!」
モモディさんが言い終わるのとほぼ同時に、カウンター左手側の扉が大きな音を立てて開いた。
中にいた人々の視線がそちらに集中する。
その声の主は件のマスターだった。
「お、お久し振りです、レドロント・ローズさん
…
」
「話は聞いてるわね?今すぐ裁縫師ギルドに来てちょうだい!」
「はっ、はいぃ!」
蛮神やドラゴンとも異なる迫力に押され、ただ頷くことしかできなかった。
言うや否や腕を引かれていく。
「あっ、モモディさん後で代金払いに来ますからぁぁ!」
支払いがまだだったことに気付き、腕を引かれながら叫ぶ。
扉が閉まる瞬間、モモディさんが手を振っているのが見えた。
数分の後ギルドに着いて早々に手渡されたのは、ギルドに依頼のあった試作品などの納品に使われている包装紙に覆われた包みだった。
状況が理解できないまま、包みとマスターの顔を交互に見ていると、「着てみてちょうだい」と試着用の部屋に押し込まれてしまった。
テーブルにそれを置いて開けると、真新しい洋服が姿を見せる。
横に飾りリボンの付いたヘッドドレス、まっさらな白いエプロン、そして幾重にもフリルの付いた膝丈のワンピース。
テーブル横の私の名前の書かれたカードが置かれていた箱を開けると、その服に似合いそうな靴が入っていた。
「
…
かわいい」
何やら見覚えがある。
もう少しおとなしく丈の長いデザインではあったけれど、フォルタン家やイシュガルドの貴族の屋敷で働いている人が着ているのを見たことがあった。
―
使用人の服、砕けて言うならメイド服か。
とにかくかわいいというのが第一印象だった。
冒険者という戦いに身を置く者ではあるけれど、やっぱり私だってかわいいものは好き。
服に袖を通しながら、何故メイド服なのかという疑問が湧き出してくる。
一通り身に纏い、姿見でおかしいところがないか確認を済ませ表に出た。
「うん、やっぱり似合うわね!」
出てすぐに飛んできたのはレドロント・ローズさんの絶賛の声だった。
更にギルドに居合わせた面々も声を聞いて集まってくる。
「ええと、すごくかわいいんですけど、これは一体
…
」
「やっぱり使用人といえども、もっとおしゃれをしてもいいと思うのよ」
熱く語り出したマスターの話をまとめると、ウルダハを見ても、イシュガルドの話を聞いても使用人の服が地味すぎる、と。
新しい使用人の服を売り込むため、各国で着て歩いてアピールしてきて欲しい、ということだった。
そして着心地や何か動くにあたって不便な点や勝手のよくない点があれば知らせてほしい、と。
つまり、歩くモデルをしてほしい、ということ。
「なるほど
…
」
「引き受けてもらえるかしら?」
「私でいいならやりますよ」
「ありがとう、助かるわ!」
特別何かをする必要がある訳ではなさそうだし、ギルドでお世話になった恩もある。
問い合わせ先の書かれたカードを受け取り、クイックサンドで先程の食事の代金を支払うと、すぐさま各国へ飛んだ。
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