Dr.ギャップ
2023-03-15 17:45:42
8125文字
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利き短歌企画振り返り作文(付け句の部&連作の部)

2022年末~2023年春に開催した利き短歌企画の振り返り作文です。
作者当ての際に「推理の理由」として投稿しなかった推理メモの一部も合わせて公開します。
推理メモは作者がまったくわからない状態の手探りで好き勝手書いていますので、お目こぼしいただける方だけお読みください。


付け句の部: https://privatter.net/p/9691054
連作の部: https://privatter.net/p/9730753


連作の部


●まりもやしさんと室城さんの取り違え以外は大当たり!
 付け句の部よりは推理に自信があったとはいえ、(いやしかし……わからん……)と不安に思っていたので、この正答率はとっても嬉しかったです。正答率を競う遊びではないと思いつつ当たれば嬉しいので……

●推理の順番。直感組と非直感組
【直感組:いしやさん(韻律)、メメメメイさん(語調)、るみさん(作品のトーン)】
 こちらの三人は「水」の連作を読んですぐに(この作品だろうな)と見当がつきました。特にメメメメイさんとるみさんは自信がありました。メメメメイさんのドライブ感も、るみさんのトーンも、なりすませる部分ではないだろうなと思っていたので。
【非直感組:山と森と街さん→池田いくらさん→平木リラさん→翠珀さん→室城さん&まりもやしさん】
 残りの方たちは「この人の作品は分かりそう」と思える順番(上記参考)で作品とマッチングしていきました。

●推理の手掛かり
 るみさん・山と森と街さんは「世界をどう把握しているか」という部分を、
 翠珀さん・平木リラさん・メメメメイさんは「世界をどう詠いあげているか」という部分を大きな手掛かりの一つにしていました。特に翠珀さんと平木リラさんは詠いあげ方の印象が近かったので結構迷いました。最終的に言葉の使い方で判断したような。
 るみさんと山と森と街さんの作品は、「似ている」と「違う」の気持ちがそれぞれはっきりあります。その感覚を強いて言葉に直すと、山と森と街さんの作品は「祝福」や「前進」のイメージで、暗さや辛さがあっても「でも大丈夫だよ」という肯定が最後に残るイメージがあります。一方、るみさんの作品は肯定まではいかない印象で、さみしさやままならなさをはっきり感じる一方で、「悲劇・悲観」からは遠いイメージがあります。でも「肯定」ほどポジティブ寄りではなくてフラットな印象、という風に勝手に思っています。
 それから「タイトルの付け方」が手掛かりになるという意識が全然なかったので、他の方のコメントを見て焦りました……自分の場合は作中のフレーズをそのままタイトルにすることは少なくて、その連作のテーマみたいなものをタイトルに託すことが多いかなと思います。

●「火」の連作をざっと見て、(取り違えを狙えるとしたらるみさんかな~)と思っていたのですが、結果を見ると全然そんなことはなかったですね……
 自分とるみさんの作品の雰囲気は近いんじゃないかと思っていて、でもそれは「一次創作の時の自分」を思い浮かべてのイメージだったので、(おおよそ自分の二次創作短歌しか知らないであろう)るみさんからも似た感想をいただいて驚くような、そうなのかと納得するような。
 ただ付け句の部の あの人の仏の顔も三度までかもしれなくて四年目の春 は拙作なのですが、るみさん票も2票いただいていた+「Dr.ギャップとるみさんとで迷ってDr.ギャップ/るみさんにした」方が一人ずついたな、と。

●拙作について
 一次創作で連作を作るのは恥ずかしかったので、「火」も「水」も二次創作短歌のつもりで作りました。
「火」は《ツイステッドワンダーランド》の2022年ハロウィンイベント「グロリアス・マスカレード」ゲストキャラクターのロロ・フランムの歌として、
「水」は同じく《ツイステッドワンダーランド》に登場するフロイド・リーチ――の現代転生パロをイメージして作りました。
 去年のハロウィンなのに「火」といえばいまだにロロ・フランムから離れられず、ロロくんを主体に置いて読むと自然と硬い語調になるので、そこから離れるとしたら誰を主体に置けばいいか+るみさんとの取り違えを狙うならファンタジーっぽい雰囲気は出さない方が良いかなぁ(連作「火」を詠んだ段階で、取り違えを狙えるならるみさんかなと思ったので)+テーマ「水」かぁ……あたりをこね回し、「現代に人間として転生したフロイド視点の連作」という、自分以外には伝わらないだろうし伝えるつもりのない裏設定を持たせて組み上げることになりました。
 ジェイドやアズールとはまだ再会できていなくてなんだか毎日つまらなくて……という想定で、つまらなさ優位の歌は結句を体言止めに、前世を思い出したり今世でも再会の予感があったりという雰囲気の歌は体言止めでない形にしました(もともと体言止めの歌ばっかりになっていたので、もういっそと割り切って調整しました)。
 自作の「そこにある水」は作者予想がおおよそばらけたので、混乱はさせられたのかなぁと思います。
(室城さんの「水に焦がれて」にDr.ギャップ予想が4票入っていたのでそちらも合わせて)

●池田いくらさんの「玻璃鉢拾遺」の推理理由コメントに【「楽園候補地」と対の匂いを感じたので】というコメントがあってすごく(えっどこ!?)となったので、このコメントを書かれた方がもしこの作文を読んでいらしたらどこからその匂いを感じたのか教えていただきたいです……!!
 それぞれ別の原作を持つ二次創作短歌とのことで、でも対の匂い……どちらもすごく好きな連作で、かつその匂いを嗅ぎ取れなかったのでとても気になっています。

●「歌から感じる体感のようなもの」を理由に「そこにある水」がDr.ギャップ作と当てていただいてすっごくドキドキしました。
「体感」を作風として感知したことが自作にも他の方の作品に対してもなくて、ああそこから匂い立つものもあるんだと。