amarey
2024-10-14 17:04:51
10275文字
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一幕:夜更けの共闘

ドクターのendless残業に遭遇してしまいお手伝いするムリナールさんのムリ博。
このお話のふたりは、特に付き合ってないし関係性も特にまだありませんが、いつかはあります。

博の性別描写はあまりありませんが、うっすらあるかもです。基本は当シリーズ同じ博。
※単語変換は今回何もなくてすみません

ほんの少しだけ居眠りの話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22081768#2)を前提として書かせてもらいましたが読んでなくても特に違和感はないと思います。
むしろロドス製薬に無いかもしれない制度・福利厚生について書きまくりなので、何でも大丈夫なひと向けです。


表紙お借りしました→https://www.pixiv.net/artworks/100014582

文字入れさせていただきました→https://sscard.monokakitools.net/covermaker_pixivview.php


※BABELはこれからBB4のため、イベストと著しく乖離がある場合は修正等行う可能性がありますが、そもそも論でもありますので大目に見てください。


 扉の向こう側へとドクターの姿が見えなくなると同時に、ムリナールは再び深く息を吐いた。
 腕に残る感触。抱き止めた身体、その柔らかさに眉を顰めた。
 いくら種族が異なると言ってもこれほどなのか、それともドクターが内勤ばかりだからか。
…………
 どちらかと言えば幼い頃の姪達に近いとも言える。それでもクランタの身体付きよりも遥かに軟弱で脆弱、いとも簡単に折れてしまいそうな頼りなさだった。
『なにも……
 そのとき、隣の部屋から聞こえたひとことに耳が反応をしてしまった。

――抱きしめなくても良いだろぉ……

 聞き耳を立てたつもりは無くとも飛び込んできたそれ。
 抱き留めた際の手触りと体温を思い返している際に届いた、羞恥が混じる声と言葉。
 誰もいない執務室、他者のいない部屋はしんと静まっており些細な物音でも響くくらいだ。
 聞こえるとわかって言ってるのか、そうでないのだとしたら迂闊にも程がある。
 そしてそんな言葉ひとつで感情を揺さぶられてしまう自分自身にも、ムリナールは呆れてしまった。
 誰もいないことは理解しているがそれを隠すように手で口元を抑えた。
 うめきそうになる喉を、眉間に力を込め、息を呑み、そして深く息を吐いた。
……おっしゃる通りだ」
 あつい。顔面の熱を自覚する。
 自身の行動の不用意さを恨んだ。