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amarey
2024-10-14 17:04:51
10275文字
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一幕:夜更けの共闘
ドクターのendless残業に遭遇してしまいお手伝いするムリナールさんのムリ博。
このお話のふたりは、特に付き合ってないし関係性も特にまだありませんが、いつかはあります。
博の性別描写はあまりありませんが、うっすらあるかもです。基本は当シリーズ同じ博。
※単語変換は今回何もなくてすみません
ほんの少しだけ居眠りの話(
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22081768#2
)を前提として書かせてもらいましたが読んでなくても特に違和感はないと思います。
むしろロドス製薬に無いかもしれない制度・福利厚生について書きまくりなので、何でも大丈夫なひと向けです。
表紙お借りしました→
https://www.pixiv.net/artworks/100014582
文字入れさせていただきました→
https://sscard.monokakitools.net/covermaker_pixivview.php
※BABELはこれからBB4のため、イベストと著しく乖離がある場合は修正等行う可能性がありますが、そもそも論でもありますので大目に見てください。
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「あのさ、ドクター」
グラニは考えながら、少し悩ましいような顔をしてドクターに告げる。
「気が付いてるのか、わざとなのか。あたしもよく分かんなかったから言ってなかったんだけど
……
」
人差し指を顎に当てて視線は天井へ向けたまま、どう伝えるべきか悩んでしまう。
そして悩んだ結果、すっぱり言うべきかと結論付けた。
「結構みんな耳が良いから発言は気を付けた方が良いよ」
「
……
何か失言した?」
「んん、そうじゃないんだけどさぁ
……
」
苦笑いを浮かべながらグラニはドクターの側へ寄る。そしてドクターの小さな耳に自らの手を立て戸のようにして小声で告げる。
「さっきオペレーターが報告に来たとき、口頭で『ありがとう』って伝えたそのあとさ
……
その子が出て行ってすぐくらいにあたしに『こんなに早く仕上げてくれるなんて優秀すぎない!? 助かっちゃったほんとに良かった〜』って言ったじゃん、すっごく嬉しそうに」
それは耳にするだけで本心からだとわかるような声色だった。
本当に嬉しくて仕方がない。助かった。ありがとう。
全部込められていた。
グラニがドクターの耳元から離れると、ドクターはこくんと頷いた。
「言ったね」
「そうだよね。あの子、ペッローだから扉のすぐそばにいたら丸聞こえだったと思うよ」
何なら直接言われるよりも喜んでしまうかもしれない。
それすら計算しての行動なのかな、とグラニが考えているとドクターは目を丸くさせていた。
「まる、きこえ
……
?」
グラニが「うん」と答えると、ドクターはもう一度「えっ」と反応を返した。なかなか飲み込めていないらしい。
「昨日もドクターが間違ってあたしのプリン食べちゃったこととすぐに買い直さなきゃって焦っての、聞こえてたし」
「アッ! ウッソほんとッ!? いや、ほんとごめんなさい今朝買い直したのとお詫びで二個あるからどっちも食べていいよッ!」
「ははっ。それはじゃあ
……
ぜひ一緒に食べようよ」
ドクターの反応を見るに、それらはわざとではないらしい。そうなるとまた別の問題も出てくる。
「まぁだからさ、そういうところ、失言なんてドクターはそうそうないんだろうけど一応気を付けた方が良いかも」
そうじゃないといま以上にもっと純粋なものから悪意も含むものまで、そしてそれだけじゃない様々な感情を向けられてしまう。
グラニはドクターと関わる中、相互に信頼を築けているという自覚がある。
しかしもっと不可解で一方的な感情を抱く者だって存在しうることも知っているし、ドクターはどちらかと言えばそんな存在に好まれる傾向が強い。困ったことにドクター自身困ってないらしいのだけど。
だからせめて、警告くらいは頭の片隅に持っていて欲しい。
「あ、さっきはペッローの子を挙げたけど、フェリーンやヴァルポはもちろん、リーベリやもしかしたらサルカズのひとたちも耳良いかも。
……
大体みんな耳が良いって考えた方が良いかもね!」
ただでさえドクターの声はどうにも耳に滑り込みやすい。声質なのか指揮官だからなのか、『ドクター』だからなのか。アーツを使えないはずのドクターの何か特質なのかはわからない。
そう告げたあたりで、ドクターの顔色が複雑な色合いになっていることにグラニは気が付いた。
赤? 青? あるいは白?
首を傾げていると、ドクターは重々しく口を開く。
「
……
それは、
クランタ
きみたち
も?」
「へ?」
思わぬ問い掛けに、グラニはとても素っ頓狂な声で答えてしまった。だってそんなの
――
「あったりまえじゃん! 扉一枚なんて無いようなもんだよ」
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