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スサ
2024-09-27 17:55:17
4488文字
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【現パロ鬼水】おめかし父達の話、合鍵の話他
シネコンパロというか楽団の同僚で親友の父達と息子、せがれが小さい頃から水大好きでいずれ陥落させられる話…の一部、短編3本です
1
2
3
隠し撮り
「
…
まただ
…
」
母のスマートフォン、母の写真投稿特化型SNSアカウント(といいつつ、母公認で鬼太郎が見ていることが大半)で見つけたのは絵になる我が家の『父たち』。
レトロな喫茶店、水木の前にはコーヒー、実父の前にはおそらくコーヒーフロートとプリン・ア・ラ・モード。はしゃいだような様子の父と、苦笑する水木と。あまりにも自然で親密な様子が、誰かに撮られて拡散されている。
今日はふたりとも同じ撮影の仕事が入っていると言っていたが、その帰りだろうか?
「あら」
眉間にシワを寄せて黙り込む幼い息子の手元を覗き込み、母はくすりと笑った。
「相変わらずかっこいいわね、うちの人たちは」
「
……………
隠し撮りされるなんて、気を抜きすぎだと思う」
むすっとした鬼太郎の頬を、すらりと背の高い母が上から両手で押さえてもみだした。
「おかあさんっ」
やめてともがいても、なかなか母の力は強い。見た目はスレンダーな母が、その実腕相撲では水木に勝つことがあるのはまぐれではなさそうだ。水木の場合遠慮もありそうに思うが
…
。
「心配よね。気持ちはわかるわ」
「
………
」
「水木さん、かっこいいものねぇ」
「
…………
」
鬼太郎はぷいっとそっぽを向いた。母はころころと笑いながら、小さな息子を捕まえるように抱きしめた。
「お母さん、なんだかドライブがしたくなったんだけど」
「
………
?」
急な話題の転換に、鬼太郎は訝しげな様子で母を見上げる。麗しき母は冗談めかして笑い、きれいなウィンクをひとつ。
「今日はふたりともマネージャーさんが送迎したのよね」
「
…………
、
…
!ぼ、ぼくも行く!」
父たちを迎えに行くという母の言葉の意味に気づき、鬼太郎は目を輝かせ、ピョコピョコ跳ねる。それが可愛くて笑ってしまいながら、母は笑った。
「鬼太郎、おめかししてきなさい。ただし5分以内でね」
「えっ」
「お母さんとふたりで、格好良く迎えに行くわよ!」
思ったより乗り気な母に押されるように、鬼太郎は頷いた。
「お母さんっ、水木さん、茶色と灰色どっちが好きかなっ?」
自分の部屋に向いながら真面目に問いかける息子に微笑ましさが止まらない母は、口の横に手を添えて教えてやった。
「水木さんは、鬼太郎ならどっちでも褒めてくれるわよ!」
わかってるけどそれじゃ参考にならないよ、と一丁前の不平を鳴らす息子に、母は笑ってしまった。
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