澄ひろえ
2020-04-09 17:23:31
2032文字
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嘘と友と真実と

ククゼシエイプリルフール三部作(TLにあげたもの)を加筆・修正したものです。
すれ違い編・リカバリー編・決着編にてお送りします。


エイプリルフールククゼシリカバリー編
 ここは昼下がりのトロデーン城とある一室。
 エイト、ミーティア、ゼシカの3人が午後のお茶を嗜んでいた。
「ふーん。そんな事言われたんだ」
「そうなの。エイト、姫様。ひどいと思わない?」
 ゼシカは紅茶を飲みながら2人にずっと愚痴をこぼしていた。

(ククール、何でゼシカに関する事だけタイミングが悪くなるんだろう?)
 思わすエイトは苦笑する。
「ええと、それはどうでしょう」
「どういう事?姫様」
「ククールさん、指輪も用意してらしたんでしょう?嘘を吐くためにそこまで準備するものでしょうか?」
 ミーティアの言葉にエイトも頷く。

「でも、アイツ・・・結婚したいなんて嘘って・・・」
「あ、そこだよ」
「どういう事?エイト」
「よく考えて、ゼシカ。ククールは嘘付く日に『結婚したいなんて嘘』って言ったんだよ?」
 エイトの言葉にゼシカは指を顎にやった。
 ええと・・・結婚したいなんて嘘が・・・嘘・・・と言う事は。

――!?」
 ガタン!とゼシカは椅子から立ち上がった。顔は真っ赤に染まっている。
「え、あ、う・・・」
「気付いたみたいだね」
「今からでも遅くありませんわ、お返事してきたらよろしいかと」
「でも・・・アイツどこにいるか」
「どうせ、ドニの酒場で飲んだくれてるって。ほら、行ってきなよ」

「なんで、あんなに手間かかるのかなぁ、あの二人」
キメラの翼の軌跡を見届けてエイトはぼやく。
「うふふ。その割には嬉しそうな声ね」
「そんな事は・・・」
「ミーティアはエイトとあんな風なやりとりをした事が無いから・・・あのお二人の事がちょっとだけうらやましいです。」
「ええ・・・!?」