プロローグ「渡し守だって人手不足だよ!」
ボクたちは渡し守。
死者がこの三途の川を越えるお手伝いをしているよ。
不安定で形のないボクたちは、ローブを被って人型っぽく装うんだ。
そういえば最近、なんだか骸骨の子たちが増えてきたね。
あの状態でも生きていたんだな、なんて感心していたら、同じ子がこの冥界へつながる川を何度も往復するようになったんだ
…。
それも、一人じゃない。何人も、いや何骨も、と言った方がいいかな。
これは何かお外であったのかな。
ボクたちは本来、外に出てはいけないと言われているけれど、すごく気になる。
兄と一緒に、ひっそりと王様の目を盗んで行ってみようと計画していたけれど、やっぱり王様は何でもお見通しだった。すぐに露見して、怒りを買ってしまったよ。
「仕事を放りだして行くような者にはそれ相応の罰を」
「お前たちだけで仕事が回らないのならば、ふさわしいものを連れてくるがいい」
王様がちょいと手を動かしたかと思うと、兄も僕も、これまで見てきた骨の子たちに近い形を与えられた。なるほど、あのままじゃ誰かを探そうにも会う人みんな怖がっちゃうもんね!
じゃあ、見つけに行こうか。
誰かちょうどイイ人いるかな。
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