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kikou
2024-08-25 18:04:12
2038文字
Public
企画_祝福の花束
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夏
企画 [祝福の花束]、お題 [夏]
で書いたやーつ。2pはおまけ
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道中、遠くに見えていた土色の町の中は、同じ町だとは思えないほど色に溢れていた。立ち並ぶ店々が広げた商品や、人々の身につける装飾品はどれも色鮮やかだ。町に入ってすぐに見つけたジューススタンドも軒先に果物を並べ、町に彩りと香りを添えていた。
セシリアはマンゴーにしたらしい。注文を受けた店員はピッチャーから黄色のとろみがある液体をグラスに注ぐ。そこに砂糖をかけ、マドラーで軽く一混ぜして完成。
「どうもありがとう」
店員からグラスを受け取ったセシリアは「向こうにいるわね、先生」とオズバートに声をかけると空いた席へと向かった。
「ご注文は?」
「あーどうしようかな
……
この国のマンゴーは甘くない?」
「まさか。時期にもよるが今は特に甘いよ」
「えっ
……
じゃあ何故砂糖を
……
?」
「かけた方が美味いからだよ」
「な、なるほど」
至極当然だというような店員の態度にオズバートは納得した。この店員(もしくは、国民単位の可能性もある)は極度の甘党なのだと。つまり自分には理解が難しい味覚基準の持ち主であると。
「甘くないのはどれだろうか
……
?」
並ぶのはマンゴー、オレンジ、バナナ。ほかには、よくわからない果実や棒のようなものもある。
「それならオレンジはどうだい。今の時期は少し酸味がきつい」
「じゃあそれで」
知っている果物の名を出され、安心したオズバートは即答する。
「あ、砂糖はなしで頼むよ!」
一応、とオズバートが追加の要望を伝えると、すぐ横の調理場へ向かう店員が怪訝そうな表情を浮かべながらも、了承のハンドサインを送ってきた。
出てきたオレンジジュースは砂糖なしでも普通に甘かった。
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