尺八・琵琶弾き語り
新作歌舞伎・刀剣乱舞繋がりで、長須与佳さんによる演奏&弾き語り。1音1音が素晴らしくて聴き入ってしまった。特に琵琶で独奏した「醒」は、途中テンポが覚醒するところがあって、凄いロックだな、と思った。
ご自身はもちろん、実は息子さん2人も「同田貫」くんのファンで(鷹之資くんではなく同田貫くんと呼んでるそう・笑)家族で応援しているそう。おばあちゃんになっても歌舞伎座に通って、彼の成長を見届けたいとのこと。
あと普段は脇からお客さんに観られるなんてことは無いため、演ってる側も不思議な感じがするようで、脇正面の人達に対して「今日は特別ですよ」とも(笑)
演る方にとっても観る方にとっても、脇正面の存在ってなかなかレアなもので、改めて能楽堂って面白い舞台構造だなァと思ったし、そんなレアなお座席、脇正面が私は大好きです(笑)
棒しばり
狂言の「棒縛」は過去に何度か観ているが(裕基くんの棒縛も、この国立能楽堂で観たのよ😉)、歌舞伎の「棒しばり」は初見。まさか、この演目を能楽堂で観ることになるとは夢にも思わなかった(笑)
舞台が薄暗い中、切戸口から後座には囃子方、地謡座の所には唄方と三味線が出てくる。歌舞伎として観るには、まず舞台上に幕がないから不思議な感じ。でも、始まる時の「柝」(チョンチョンの音)はあるから、やっぱり歌舞伎だ。
狂言の「棒縛」もメジャーな演目な為、始まってからも変な錯覚を起こしそうになったが、狂言と違う部分として、太郎冠者と次郎冠者の名前が入れ替わってる(※大蔵流をベースにしてる模様。和泉流では太郎冠者がシテで棒に縛られる)、主人に“曽根松兵衛”という立派な名前が付いている、登場人物が出てくる時や芸が決まった時に拍手が起こる、大向うが掛かる、丁髷姿、などなど、ひとつひとつのできごとを確認していって、あぁ、これは歌舞伎だ、と少しずつ実感していった。これはとても貴重で不思議な体験だった。
狂言というものは基本的に正面は正面として演じられるが、演者の立ち位置に工夫がされており、脇正面や中正面から見ても問題ないように出来ている。一方、今回の「棒しばり」は、普段は広い舞台で演ってるものを能舞台で演るにあたって、中正面側を正面になるように工夫している様だった。
演目の内容も大蔵流狂言の「棒縛」をベースにしてるようで、舞踊を見せ場にしつつ、更にパワーアップさせたような内容で面白かった。主人に酒宴が見つかっても棒で反撃してしまうのだから、この次郎冠者は強い😂😂😂
ちなみに大蔵流狂言ではシテが主を棒で追い込むらしいが、和泉流では逆にシテが逃げる形になり、また縛られたままか否かという部分でも家(派閥)によっても演出が違うらしいので、一口に「棒縛」といっても何パターンもあり奥が深い。
私はまだ裕基くん、萬斎さん、三宅右矩さん(いずれも和泉流三宅派)の棒縛しか観たことがない。メジャー過ぎて散々演ったからなのか、ここ最近は都内での棒縛の上演数が減っている気がするので、もう少しバランス良く定期的にやって欲しいところ😅
話を歌舞伎に戻して
…
この演目でも鷹之資くんの体幹の強さと舞踊の美しさが光ってた✨片足で立っても綺麗な姿勢を保ったままでブレないので惚れ惚れしてしまった。次郎冠者のキャラクターとしてもチャーミングに演じており、役者の面でも、舞踊の面でも素晴らしい方なのだと再確認した。
…と同時に、裕基くんにこんな素晴らしい同世代のお友達が居たことに嬉しくなってしまった(←謎の親戚のオバチャン的感情😂)
左近くんの太郎冠者も活き活きとして素晴らしかった✨
まだ10代なのに見事な酔っぱらいぶりだった(笑)この辺りはやはりお父様の熱のこもったご指導があったのだろうか(笑)
そして、白塗りの錦之助さんは言うまでも無いことだが美しかった✨あの姿でチャーミングなシーンが多いのも、これまた良かった。てか普段、歌舞伎座では3階席の民なので、この距離感で拝見出来るのは貴重だった🥰
棒しばりが終わると直ぐ様、鷹之資くんが出てきて、最後のご挨拶をして今年の翔之會は終わりとなった。三番叟と棒しばり、これを昼夜2回公演という、なかなかの奮闘ぶりだったと思う(ちなみに裕基くんも、自分の出番を終えたら軽井沢の夜公演に直行し、無事終えた模様。だんだん働き方が父親に似てきたな😅💦)
鷹之資くんの勉強会ということだったが、観ているこちらも勉強になった会だったと思う。このような素晴らしい会を開いてくれたこと、そして、そこに参加できたことを改めて感謝したいと思う。
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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