トニー
2024-07-21 11:35:37
939文字
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黄金台の感想

黄金台のネタバレ感想

黄金台面白かったです!

男同士の政略結婚!
しかもそれは皇帝からの嫌がらせ!(忠臣なのに)
片方は障害者!
更に二人には因縁があり……

と来たら面白くないわけがないですよね!
二人が一歩ずつ近づいて心を通わせるまでの経緯が繊細に描かれていて、一緒にドキドキしたりしんみりしたりできました。

読む前はもっと固い話かと思ってたんですが、結構ナイーブな感情の話とか笑える要素もあり、するする読めて読みやすかったです。

くっついた後は二人が慈しみ合いながらイチャイチャイチャイチャしてくれるのが誠に栄養価が高いですね。
ずーーっとラブラブで。

特に好きなシーンは黄金台での結婚式のシーンと少年時代の「哥哥」のあたりです。
どちらも感情が盛り上がる上に情景描写が美しくて印象に残りました。


ただ、黄金台は全体としてはどういう感想を持てばいいのか難しい話だなあとも思いました。

60章以降どうなるんだろうと思っていたら、もはやSFと言っていいくらいのところに着地しましたね。
前半が枠組みの中でもがく話だっただけに、終盤の豪快な破壊っぷりにはびっくりしました。
「こんなに風呂敷広げちゃって大丈夫なのか?」と思いながら読んでましたが、案の定新体制に至るまではふわっとした感じで描写されてて心配したことが現実になってしまった感じ。
小説って自分で敷いたルール(世界観)は最後まで守らないといけないと思うんですよ。
元泰帝は急に物わかりよくなっちゃうし、朝廷もあっさり共和制だか議会制民主主義もどきみたいなのを受け入れちゃうし、その割に皇帝の権威は存続するみたいだし(税を納めないとか言ってた気がするけど、どうやって朝廷は存続するの?)、もうちょっと丁寧に説明してほしかったです。
結局皇帝との関係の問題は解決してないしね。

中国って今は皇帝はいない社会主義国家だけど、中央集権的なところは変わってないので、こういう政変の話って問題になったりしないのかなーっていうのが気になりました。
架空の王朝だけど、地名とか役職とか見ると中国の話だってバレバレなわけで。
実在の人物を出さなければオッケーなのかな?


というわけで、「傑作!」とは思いませんが、楽しく読めました。