MN*B
2024-06-20 01:46:29
12557文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

人生一年生、街へ繰り出す。

シリーズ中第13話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいね…いつもありがとうございます。

 
今回はギャグ回です。
そう言い切りたいですが、解説五条さんが出張りました…なぜ?
まぁでも青嶺と伏黒がお互いに勘違いするギャグです。

次回、『人生一年生、』バージョン最終回です。
やっとここまで来たかって感じですね。

 
 
 今回の青嶺の描写が幼く見えるかもしれませんが、それは伏黒のせいです。
お日様のにおい言っちゃうタイプの思考はこんな感じかもな…と思ってこうなりました。

 伏黒と五条先生の生い立ち的に、テレビ見てたんかなと思います。
五条先生は映画見まくってるみたいだし、伏黒もこれくらいならまぁ…と思って描写しました。
出したOPの例があの二つなのは、わかりやすくてあり得る年代はこの辺かなと思ってあげました。

アニメディスク1の方についてたドラマCDからちょっと発想したネタです。
自信があったってことは、やったことあるってことでしょ?って思いましたね。

…書いてる途中で面白いかコレ?って自分で疑い始めてしまったので、まだマシなうちに勢いであげます。
 
 
【青嶺衛についての報告と流れ】
※五条さん視点
 事件解決直後。
透坂:あいつ呪詛師か呪霊です(見た目変わったし)
五条:一般人だよ(嘘だけど)
上層部:透坂お前あやしい(一般人は関係ないな)
 その後。
東京校:彼って呪い見えるだけです(透坂のせいで呪いなんだが黙っとこ)

みたいな感じです。

#オリ主 #伏黒恵 #夢術廻戦 #五条悟 #家入硝子
2021年2月24日 00:53



「精進料理?」

伏黒に連れられてやってきた店。
席に案内された俺たちはメニューを見ていた。

「ここはそういった料理を出す店だ」

伏黒はよく来るのだろうか。
呪術師っぽいといえばそうだ偏見だけど。

俺はそう思いながら品書きを見る。
よくわからんから、ランチメニューでいいか。というか値段設定がえぐいな。
最初こんなもんかって流しかけたが、よく考えると書いてある価格がどれもデパコス並みだ。
比較対象の知識を引っ張り出すのが遅れた伏黒って良いとこの出なのか?

見ていたメニューから顔を上げて、向かいの席にいる彼の顔を見た。

「決めたか?」

俺にそう尋ねてくる伏黒は、特に変わった様子もなかった。
そんな彼に、俺はとりあえず頷いてみせる。
今春に高校生なんだよな、お前金銭感覚大丈夫か?


 店員さんを呼んで注文をする。
つつがなく終えると、テーブルには沈黙が広がる。気まず。
何か話すかと考えて、じんわりと口を開いた。

伏黒は、昼食まだだったんだな」

「ああ。お前もだろ」

彼は何気なく会話に乗ってくれた。が

「そうだが?」

なんで知ってるんだ?
俺がそう考えて眉を寄せたとき、ケータイの着信音が響く。

聞き慣れなくて気づくのが遅れたが、俺のものからだ。
液晶画面を見れば、表示されているのは五条さんだ。
どうするかと思っていれば、伏黒が声をかけてくる。

「ここで出てもいいぞ」

すまん」

俺は伏黒とそんな短いやり取りを交わすと、ケータイを耳から離した位置に持ってから応答する。

「もしもし」

「あ!もしもし衛?迷子になってない?」

俺をいくつだと思ってるんだこの人。
思わずため息をついて、意趣返しをしておく。

さよならバイバイ」

「待って、旅立たないで!」

やっぱ電話ごしでもうるさい人だ耳から離しておいて正解だった。
誰と旅立つ気!?と聞こえてくる電話口に、渋々返事をする。

「別に旅立たねぇよ、マスター目指してねぇし。何の用だ?」

「あーいや、ちょっと聞きたいことっていうか

煮え切らない言葉が返ってくる。
俺が黙って続きを待っていると、相変わらずと言っていいのか

「君って友達いないの?仲いい人とかさ」

彼は普通に考えたら失礼なことを聞いてくる。
俺の状況からいって、分かり切っていることですらある。あんだけ俺の話聞いといてわかってないわけないよな?

小さく息を吐いて返事をする。

今さらなこと聞いてどうすんだ」

「え、やっぱいない感じ?もしかして僕が一番仲良かったりする?」

その言葉に俺は考え込んでしまう。
五条さんとは精々、累計四日くらいの付き合いのはずだなのになんだこの人の自信。
言うほど仲良くはないというか、まず親しいとは何なのか?

……仲いいの基準がわかんねぇから知らね」

思ったよりぶっきらぼうな声が出た。
それを聞いた相手は、数舜黙ってから、

「照れて「じゃあな」

言葉をすべて聞き終わる前に切る。
人を怒らせないと気が済まないタイプか?


 俺はため息をつきながら、静かになったケータイをポケットに仕舞いこんだ。
ちょうどいいし、話のダシにはさせてもらう。
そう考えた俺は、改めて伏黒のほうを見て、それとなく会話を再開した。

伏黒は、五条さんと前からの知り合いなのか?」

「まぁ、そこそこの。さっきの、あの人からの電話だったのか」

少し困惑した様子の伏黒。ちょっと同情的な目線な気もする。
俺はそんな彼に頷きを返し、またつきそうになったため息を飲み込んだ。

あの人との電話って疲れるよな」

伏黒もああいった電話の餌食になっているようだ。一気に親近感が湧く。
彼の言葉に頷いて、会話を続ける。

「意味不明な意図の電話だったから切っちまった」

しかも、俺が出掛けてるの知ってたみたいだが家入さんから聞いたのか?
俺が疑問を持っていると、伏黒は戸惑ったような顔をして話す。

「いや傍から聞いてると、お前の返答も意味不明だったぞ。いきなり歌うし、旅立つとかマスターってなんだよ

「POケもんだが

さすがに知ってるよなと思いながら言えば、一応知ってはいるらしい様子の伏黒。
それでも納得のいっていない顔をしている。

「なんであの流れでそれになるんだ?」

「口ずさんだのがオープニング曲だからだろ」

町にさよならして相棒と旅に出る歌詞だからな。
五条さんはすぐにわかった上に、ツッコミ入れてくるのは凄いところじゃある。

俺の言葉を聞いた伏黒は、少し考えて言った。

「いつのだ?俺が知ってるのはハイタッチとか、やじるしのやつとかだけど。最近のやつか?」

不思議そうにする伏黒。
その反応から俺は気づいてしまった……ジェネレーションギャップだ、これ。