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戌丸アット
2022-08-14 20:41:50
12077文字
Public
94
オメガバースな嘘ナギカン(途中)
途中です。ずっと書いてるのに完成しない😇
もし良ければ読んで貰えたり、楽しんでもらえらた幸いです!
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2
3
報告書に辻斬りと番となった事を書き留めたカンタロウは、見舞いに来てくれていたヒナイチに書類ではなく口頭で先に報告する事にした。
どうせバレるのなら遅いか早いかの違いだ。
すると書類には目もくれず、ヒナイチは暗い表情でカンタロウの話を静かに聞いた後。
とてもとても長い溜め息を吐いた。
「
……
はぁーっ!カンタロウ、その報告以外に何か他に私に言うことはあるか?」
「はい、ヒナイチ副隊長。番の契約後に保護された後も通院は続け、医師による診断もして頂いていますが
未だオメガ特有の発情期は来ていないようであります」
「そ、それも大事だが、そうじゃないだろ!?」
「え」
鬼の形相というよりも何処か寂しそうな怒ってもいるような複雑な表情のヒナイチを前に、カンタロウは何か報告のし忘れはあったろうか?と思わず顎に手を添えて考えるが思いつかない。
流石に番なれば発情期も来るかもしれないと思った、とはカンタロウも考えた。
しかし、あくまで報告書なので自分の感想は省いている。
ならば報告漏れは無い筈だ。
「どうしてあの辻斬りナギリと番になったんだ!?報告通りならカンタロウ自ら名乗り出た訳だが
…
」
「それは報告書に
……
いえ、申し訳ありません。しかし辻斬り当人に自覚は無いもののヤツのアルファとしての圧は異常でありました。あそこで発情期特有のフェロモンを放置するのは得策ではないと判断したまでです」
「
…
救援に薬を手配させれば良かったじゃないか」
「僭越ながら、それでは一時的過ぎるであります。辻斬りは薬を定期的に所持できるのは思えません」
「
…
なぁ、カンタロウ、お前は本当に辻斬りと番になって良かったのか?」
はい、と答えようとしてヒナイチの顔を見たカンタロウは口を噤んだ。
ヒナイチは、泣いていない。
けれど瞳の端は赤くなっており、倒れたカンタロウを心配して泣いてくれた後なのだと分かってしまったのだ。
そんなヒナイチの心配してくれている気持ちに、気付けばカンタロウは口を閉ざしていた。
本当に後悔していないのだ、と言う本音はヒナイチを傷つけてしまうと思ったのだ。
そういう仲間思いで優しい上司であるヒナイチをカンタロウも一人の人間として尊敬している。
ならば、とひとつ深呼吸をする。
「ご安心ください。どんな事があろうとも必ず辻斬りは捕まえます」
「カンタロウ
…
!なら、もう無茶はするなっ!」
ポロリ、とヒナイチの大きな瞳から溢れてしまった涙に結局、泣かせてしまったなぁと反省しながらハンカチを差し出す。
コクリと頷くように律儀にお辞儀をするヒナイチに、努力します、と告げながら大人しく差し出した手をヒナイチに握り締められていた。
ヒナイチや吸対の人たちに心配はかけないようにと努めているが、どうしたって優しい人たち相手は難しい。
だが結局のところ、本人の意志とは関係なくケイカンタロウと言う男はとことん運が無いのだ。
「クソッ!これだからカマキリ型は面倒だっ!」
ハァ、と流石のカンタロウも溜め息をこぼして、ようやく落ち着いた岩瓦礫の山に腰を下ろす。
真っ白な吸対の服を汚す事になるが元々カマキリ型の下等吸血鬼たちとの戦闘で砂埃まみれなので関係ない。
だからといって相棒のパイルバンカーだけでなくカンタロウ自身も掠り傷や砂埃まみれで、いっそ川にでも入って洗濯しまおうかと考えてしまう程の汚れっぷりだった。
だがカンタロウの疲れは別にあった。
「
……
アラーム、今日で二週間目か」
二週間、それはオメガ向けの抑制剤をカンタロウが自分へ注射する周期だった。
確かにカンタロウに発情期は無い。
だからといってオメガとしての影響力が無い訳ではないし、今後も発情期が無いとは限らないからだ。
ましてやイレギュラー的にベータからオメガに転換した上に辻斬りと番になった感覚は実のところ皆無であった。
自覚症状が無いと言うことはトラブルへの対応が遅れかねないとカンタロウは考えていた。
「
……
何処へ消えた、辻斬りナギリ」
辻斬りと番となった後、カンタロウには記憶がない。
ヒナイチ曰く「広場のベンチで倒れていた時にナギリは居なかったぞ」と教えてくれたのだが、路地裏に居たと思っていたカンタロウの記憶と明らかに食い違っている。
となるとナギリが倒れたカンタロウを広場のベンチまで運んだ可能性が高い。
その可能性があまりにもカンタロウ自身は納得できないにも関わらず、辻斬りに会っていない現状に安堵している自分がいてカンタロウは焦っていた。
どうして気絶したカンタロウを斬らなかったのか、と聞きたいのに聞くのが怖い。
そしてもし仮に斬らなかった理由が、斬る価値が無いからだとカンタロウは言われたくなかった。
まるで自分の存在は辻斬りナギリとってなんの障害にもならない可能性がカンタロウには悔しくてならなかった。
だが、そんな事を安全が確保されていない場所で考えるものではないと知らしめるようにカンタロウの近くの茂みからカマキリ型の下等吸血鬼が暴れ出てきたのだ。
「キシャァァァァ!!!」
「なっ、まだ居たのか!
……
っ!?血の、痕?」
「何ボサッとしてる」
「辻斬りっ!貴様には関係な
……
いや、あるな!貴様あれから一体どこで何を
…
な、なんだ?」
「おい、この傷はなんだ?」
突如として現れたナギリにカンタロウは内心かなり動揺していた。
ましてや以前と変わらず追いかけ回しても中々、捕まらないナギリの影をカンタロウはいつだって文字通り死に物狂いで探している。
それなのにアッサリとナギリの方から近寄ってきただけではなく、至近距離で顔を撫でられ、腕を掴まれて初めてカンタロウは自分が怪我していた事に気付いた。
いつの間に出来たか分からない擦り傷なので痛みは小さく、普段から下等吸血鬼と戦闘を繰り広げている人間にとっては些細な怪我なので気にしていなかった。
「なんだ突然!こんなもの、ただのかすり傷だろ?それより手を離せ、なんなんだ一体!」
「お前、小さい傷も多いな」
「なっ!?貴様っ!
……
はぁ、凡人が吸血鬼と戦えば避けられない怪我だ」
「ん?
……
は?凡人!?お前がか!?」
「なんだ、その不服そうな態度は!」
■とりあえずここまで。
恐らく完成する頃にはまた変更していそうです。
ちょっといつになったらR18になるんだこいつ等
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