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ガイベル
2024-04-23 03:36:28
2074文字
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お話
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お菓子の詰め合わせ
2023.10.31.1:43
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『お菓子の悪戯』
「トリックオア
…
トリート?」
もう仮装をしてご近所に菓子を貰いに回るような歳ではないが、せっかくのイベントにちょっとくらい乗っかるのも悪くはないよなという、軽い気持ちだ。
おかえりの挨拶よりも早くかけられた言葉に対するポカンとした表情から、
「あ、これは悪戯コースかも」という思いとは裏腹に、ハッと我にかえった彼はすぐに笑顔で銀の包みを差し出してきた。
「はい、これ。」
なーんだ、持っていたのか。
ちょっかいを出す口実がひとつ潰れてしまったが、仕方がない。ありがたく受け取る事にする。
「サニーくんは?」
「?」
「"トリックオアトリート!"まさか、自分が言われないと思ってた?」
笑顔で期待に満ちた瞳に見つめられ、手を出されると途端にバツが悪くなる。
この分では多分、共用棚にあるストックのお菓子たちでは許されないだろう。
僕の雰囲気から特別なお菓子のご用意が無いことを察した彼は少し残念そうな顔をしつつ、じゃあココアでも淹れようかな、とキッチンに向かった。
……
準備不足は来年への反省としよう。
2つのカップを持って帰ってきた彼に
「一応早めに食べてね」と声をかけられ、手の中にあるものを見る。
それほど大きくはない銀の包みに入っていたのはチョコレートだった。一口サイズほどのそれを頬張る。
…………
にっがい!
目を見開いて思わずバジルの方を見る。
これは
……
。
昔食べた事がある、調理用のような砂糖抜きのチョコレートだ!
「へへ、悪戯成功
…
かな?」
やっぱり悪戯だったらしい。
こちらの様子を伺っていたらしい彼は目を細めて笑った。
僕はチョコレートを口に含んだまま彼に詰め寄って顔を近づける。
「わーっダメダメ!苦いから!チューしようとしてもだめ!」
室内で追いかけっこが始まり、笑い声が室内に響く。
ハロウィンの賑やかな夜は始まったばかりだ。
10月最後の夜。開け放たれた窓からはまんまるの月が覗き、白いカーテンも楽しそうに風に揺れていた。
end.
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