ガイベル
2024-04-23 03:36:28
2074文字
Public お話
 

お菓子の詰め合わせ

2023.10.31.1:43

『真剣勝負!』


「サニーくんはポッキーゲームって知ってる?」
ちょっと得意げにふふんといったような感じで聞いてくるバジルの手にはお菓子の包みらしき袋。
現物共々、その情報はどこで仕入れてきたのだろうか。知りたいような知りたくないような。
そして割とやる気満々だ。
まあ、彼がやるというのであれば僕もやぶさかでは無いけれど
一応知っている、と答えたら
「じゃあ話が早いね!やろう!」
といそいそと袋を開けて差し出してきた。
今は2人きりとはいえ、珍しく積極的な彼に自分の方が少し照れながら一本引き抜き、口に咥える。
バジルを見るとキョトンとした顔でポッキーを手にしていた。
何か噛み合っていない空気を感じる。
よくよく確認したところ、どうやら彼が言っていたのはチャンバラのような──お互いのポッキーを引っ張って折れた方が負け、というようなゲームだった。
誰だこのゲームを彼に教えた奴は!
思わず頭を抱えた僕に、心配したバジルが
「次はサニーくんの知ってるルールでやろう?」
と声をかけてくる。

─食べ物で遊んではいけません。─
昔、大好きな姉に注意された言葉を思い出し、さらに頭を抱えた。


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