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豆炭々炬燵
5297文字
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ジャンルごった煮
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【カミ東・フィル風】救われた者と救った者【あしゅやよ・化菫】
好きなもの同士を融合した結果出来た産物。書いている本人が一番楽しいクロスオーバーショタおね(広義)セット。ほぼト書きもの。
訳アリ心霊マンション→東雲薫×カミキリ様・カミ東
アンデッドアンラック→フィル=ホーキンス×出雲風子・フィル風
ダークギャザリング→月蝕尽絶黒阿修羅×寳月夜宵・あしゅやよ
怪異と乙女と神隠し→化野蓮×緒川菫子・化菫(蓮菫)
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【ストリップしないと出られない部屋】
殺風景な部屋に脈略も無く詰め込まれた選ばれし八人。
目から感情が消え失せている者、視界に映り込む文字列の意味を理解したくなくて唇をキュッと引き結んでいる者、淡々と無表情で見上げている者、何んという悪趣味ものだと顔を顰めている者他が先に掲げられている看板の文字を見上げていた。
その中で東雲と風子は互いに目配せした後、徐に衣服を脱ぎだしたため、ギョッとした菫子が二人の腕を其々掴み脱がせるのを阻止した。
「いきなり何やってんだ君たちは!?」
「いや、何って脱いでんだけど?」
心底不思議そうに小首を傾げる東雲に合わせ風子もまた首を傾げた。
「フィルくん達にやらせるわけにはいきません」
「そうそう。これは大人が体張ってやらなきゃじゃん?」
「その気持ちは分らなくはない。実際私も大人である手前、未成年達を守る責務がある。が、少し考えて欲しい」
菫子に言われ、東雲と風子は上着を掴んでいた手を放し彼女の言葉に耳を傾ける。
脱がないのを確認した菫子は、太短眉根を寄せ振り返った。
「未成年──、子供として扱うには疑わしい人物が二人いるであろう」
「二人?」
「いるかそんなの?」
風子と東雲が再び首を傾げている間、フィルと夜宵、黒阿修羅は其々顔を見合わせ──、隣で素知らぬ顔をしているカミキリと化野に視線を向けた。
特に化野に限っては「何のことでしょう」と云わんばかりの涼し気な顔をしている。
「化野くんとカミキリくんだ」
「ん~? 二人とも子供じゃんか」
「よく考えて欲しい。子供が普通に働くか?」
「私も中学に上がるなり働いてったけど?」
「薫さん中学時代から働いていたんですか!?」
中学時代から働いている東雲に風子が尊敬の眼差しを送り、東雲がそんな凄いものじゃないと苦笑を漏らし始めてから話が逸れ始めた。
何んとか軌道修正しようにも如何なものか。菫子が軽く握った手を顎先に添え思案に耽ていれば、思わぬところから助け船が来た。
「菫子の言う通り。カミキリ様と蓮は子供だけど子供じゃない」
「どういうこっちゃ?」
「そうなんですか?」
東雲と風子の視線が夜宵に注がれ、夜宵は二人にも分かるようにカミキリと化野を交互に指差した。
「まずカミキリ様。カミキリ様は神様だけあって少なくとも御年500歳」
「マジか」
知らんかったわ。そんな目で東雲に見られたカミキリは照れ恥かしそうに目を逸らした。
「それと蓮。彼も随分長生きだけど正確な年齢は分からない。でも、恐らく風子とどっこいどっこい」
「たしか以前風子から直接聞いた年齢は──、ほう?」
「いえいえ。菫子さん、あなたは僕の事を少年や小僧呼びしているので立派な子供ですよ」
訝しげに投げ掛ける菫子の視線を化野は全く動じず受け止めるどころか、愉快染みた笑みを零している。
「でもよぉ、年聞いたところで私にとってカミキリさんはガキンチョで子供なんだわ」
「大家サん
……
」
自分を思ってくれている嬉しさ半分、異性として完全に意識されていない寂しさ半分が混ぜこぜになった複雑な気持ちを抱いたカミキリは自分自身の胸の前にキュッと握った拳を添えた。
そんな気持ちを察してか、察していないのか定かでは無いものの、少なくとも落ち込んでいると感じたフィルと黒阿修羅は左右其々からカミキリの肩にポンっと手を置いた。
「それについては私も同意見だが──、此処は一旦化野くん一人だけ脱がせてみてはどうだろうか。幸い人数の指定はない」
「菫子さんは大胆ですね。そんなに僕の裸が見たいのでしたら今度二人きりの時にでも余すことな、」
「それで開かなかったら、私も一緒に脱ごう」
「つれない人だ」
その後、化野一人全裸になったものの鍵は開かなかった。
なので不承不承。東雲、風子、菫子の三人が全裸になった途端、勢いよく開錠された音が部屋に響き渡った。
扉の前で腕組み仁王立ちする三人の後ろ姿はとても絵になりかっこよかった。後に一人だけ男達が決して振り返らぬよう監視していた夜宵が語る。
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