豆炭々炬燵
2770文字
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【ペニビル】随意

兄ちゃんの指を舐めしゃぶる道化師の話。
※へー赤ちゃんなのかそうかそうかー。つまりこういうことか?という考えで出来た産物です悪しからず。












「そんなに嫌?」
「あ、当たり前だ!自分の指で、が、我慢しろ!」
「君のがいいんだよ~。ん?それじゃあビル私の指を舐めるといい!」
「その”いいこと思いついた!”って顔で僕に近付くな。徐に手袋を外してにじり寄る、あ(※壁際に追い込まれました」
「これでウィンウィンだねぇビルゥ
「やめっ、もが!はへろ~!はへろっへは~!!」
「さあ遠慮せず私の指をお舐め」
「うぇ!まふっ!まっっふ!?はへっへは~!!」
「そんなに逃げ回ったら駄目じゃないか。ほらちゃんと味わ……

人差し指と中指で懸命に逃げていた舌を挟み弄り回していた口腔内から視線を上げた。苦しくて嫌で涙を浮かべるビルにペニーワイズの背筋がゾクリとした。
口を強引に開けさせ閉じることを許されない血色の良い口の奥からは絶えず否定的な言葉だと思われる声が発せられている。自分の唾液に溺れまいと口端から零しているのか、たまたまなのかは定かではない。試しにくちゅくちゅ掻き混ぜれば息苦しいのかビルの顔の赤みが増した。

「やめろって、いった、の、に……

ビルの口から出した指は彼の涎を纏っている。指を口から抜かれた相手は早々に腕で乱雑に口元を拭っていた。視線と意識を再び濡れた指に戻す。べたついた指を静かに見遣ったペニーワイズはその指に付いた透明で粘着質な涎を舐め始めた。自身の指に舌を這わせ、口に含み指についていたもの全てを舐めとり飲み込む。

「ビル、もう一回」
「いいいい、いやに決まってる、るだろっ」

ビルは知らない。見ていない内にペニーワイズがビルの涎塗れだった指を舐め回したことを。
ビルは知らない。また指を口の中に突っ込まれるのだと思っていたのに相手は、ペニーワイズが望んでいるのは違うことを。







「はい、舐めて」
「な、なんで自分の指舐めなきゃ、い、いけないんだよ!」
「ビルが舐めた指を咥えたい」
「だからなんで!?」
「君の左手もらえたらいつでもどこでも気軽にしゃぶれるが、それだとビルが舐めるの不便だろう?」
「そもそも左手やらないからな!?」
「指全部舐めそこないないよう丁寧に舐めて」
「や、やるなんて一言も言ってなっもがが!!」