豆炭々炬燵
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【ペニビル】たしかにあれは恋だった【+ペニおじ】

ビル「いっそ殺してくれ」





テレビで見る大人達がするキスはこんな感じなのか。
はじめて味わう感覚に浸りながらもビルはベバリーを求め続けた。そして、彼女もまた彼を求め続けていたが――何かがおかしい。
キスにだって上手い下手があるのは分かる。だが、急に追っつかなくなるくらい上手くなるものなのか?子供特有の急成長だと言い切るには弱い。
踵が徐々に浮かんできて、つま先立ちで地面を掠める。まるでふわふわ浮かび上がりそうな感覚にビルは薄目で相手を見た。視界に映り込む何か。それは見慣れたもののようで何処か違うように見えた。
瞬間、物凄い勢いで頬を撫ぜていた手がビルの腕をがっしり掴み一段と口付けを深めてきた。
濃厚でねっとり舌を吸われ絡み取られ、混ざり合った唾液が卑猥な音を立てる。ほぼ同じ高さだった身長はいつの間にかビルの方が低くなり彼の口腔内の方に混ざり合った唾液が流れ込んできた。しかも相手はビルにさり気なく飲み込むよう誘導して喉仏が上下に鳴る音を確認してから新たに注ぎ込む始末。最終的に飲むのが追っつかなくなり飲み切れなかったものが口端から溢れ顎を伝い零れ落ちていった。
溺れては浮かび、浮かんでは溺れ。幾度か繰り返す内にビルの身体は完全に弛緩した。
抵抗しない暴れる様子もないので相手は自身の胸の中に抱き寄せ後方に首を捻った。
だぼっとした色鮮やかな腕に抱かれながらビルは気だるげな視線で周囲を見渡し馴染みといえば馴染みの姿を見付けた。
それは今まで見たことの無い真剣な表情でノートとペンを握りしめている。なんだこれ。



「と、まあこんな感じで。キスする場合、始め化けた相手がするようなものからやり徐々に違和感を抱かせるのがポイント」
「なるほど」
「因みに近くに鏡があれば、あえて半分だけ擬態を解いて違和感を増幅させてやるとその後のショックが大きくなって非常に良い」
「勉強になります」
「ただ仕掛ける相手が子供の場合、刺激が強すぎてへばるから注意」
「はいっ」
「じゃあ、早速チャレンジ」

ビルは思った。似ているようで似ていない。でも、似ている今自分を抱き締めている相手は恐らく其処でメモを取っている存在と近からず遠からずなのだと。
いや、それは如何でも良くはないが如何でもいい。問題は話の展開からしてベバリーに化けてから先程の行為をやってみろってことだろうに、何故ある意味馴染みの相手は素の姿で押し迫ってくるのか。そこにいる似てるけど似てない奴は化けてからって言ってんだろ。何でありのままの姿でやろうとしてんだ。
「ま、ままま~~~~ッッ」
ビルの叫び虚しく本日二度目の濃厚キッスを味わうのだった。
























「で、どっちの方が上手かったかい?」
「・・・。それ僕に聞くわけ」
「だって君は私達二人と「「ビー・ビー、ペニーワイズ」

「どっちかと言えば、こっち(ペニおじを指差す」
「うんうん妥当な判断だ」
「なんで!?」
「なんて言えばいいのか。上手く説明出来ないけどムカつく位キスが上手いってのは分かる。途中からベバリーじゃないってのも拍車が掛かって余計に腹立たしかった」
「そんな俺を選んでくれた君にはお礼にもう一回キスをプレゼント」
「いらない」
「ん~子供時代にあまり遠慮し過ぎるのは良くないぞ」
「じゃあ私としようビル」

「やらない!」