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ひろっぷ
2021-12-05 00:05:03
3539文字
Public
第五 ハス探
歌㌧と邪神の話
独自解釈、自己設定てんこもりなハス探。走り書き「」会話文構成。
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5
【歌③】
『
………
』
「ハスター」
『
………
』
「?ハスター?おーい、ハスター」
『!なんだ、居たのか』
「結構前からいたよ。初めて見た。あなたが考え事で周り見えてないの」
『いや
…
。そうだな。少し』
「
…
ちなみに何を?」
『あの歌を』
「歌?」
『奪われたのであれば取り戻せるだろうと』
「
………
。いいよ、もう。聞きたいのは分かるけど、危険を侵してまで取り戻して欲しくはない。あなたは大丈夫だと言うけれど、僕が嫌だって前に話しただろう」
『それでもだ。目星はついているのでな』
「
…
え?」
『問うぞ、ノートンよ。そなた、もう"知っている"であろう?』
「!!」
『我の存じている存在
…
あれに奪われたという段階までは把握していた。問い詰めればあれは不要なものだと放棄したと言う。故に持ち主に戻ったのではないか、と思うてな』
「
…
でも、僕は
…
あれが
…
」
『怖いか』
「!」
『強いはせん。取り戻せたのであれば我は満足だ』
「ぼ、くは
…
僕に歌が戻ってきたのはあなたのお陰なんだ、ハスター」
『
……
』
「あなたに引っ付いてた何かに触れて、それが失くなってた歌だと気づいたのは最近だ。
…
あなたのために歌いたいのはある。けど、やっぱり怖いんだ
…
」
『強いはせんと言ったはずだ』
「僕も無理にするつもりはない。ねぇ、どうして聞きたいのかもう一度聞いてもいい?」
『大昔、そなたと似た存在の歌詠みがいてな。その者が歌っていた歌は大変我を高揚させた。今思えばあれが好みというものなのだろう』
「
……
そう」
『奪われる以前のそなたのあの歌は、昔の歌詠みと全く同じ。今のそなたが歌えばまた違った歌が聞ける。そう思っただけだ』
「十分な理由だろう
…
。でも、そうだな
…
僕だって歌いたくない訳じゃない。歌うと火を思い出すんだ
…
」
『火か』
「その昔の歌詠み?って人みたいに特殊な仕事でもなくて、それこそイベントで賑やかしに歌を歌うって仕事だったんだ。でもある時の結婚式で
…
それこそ讃美歌、あれだね。歌ってたら急に火事があって」
『
………
』
「犯人も誰か分からないまま、結婚式も有耶無耶、新郎新婦も死んで、それこそ僕だけ生き残った。目が覚めたら焼け野原、おまけに声もしばらく出せなかった。覚えていた曲も一つどころかほとんど忘れてしまっていて
…
やる事なんて取り乱す事ぐらいだったな」
『
……
そうか』
「だからごめんよハスター」
『そなたが謝る事ではない。それにその犯人も予想はできておる』
「え、どうして」
『人の手によるものではないからだ。クトゥグア、我と同じ邪神の可能性がある』
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