ナガレ
2020-10-16 20:00:09
2558文字
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豊前と松井と血の話、そのニ(ぶぜまつ)

松井が流す血を勿体ないと思った豊前が出来上がりました。何となく前の話と繋がってる感じ。


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早足で審神者の執務室に向かう豊前は、途中の縁側でのんびりとお茶を飲みながら談笑している桑名と篭手切を見つけた。

「桑名!篭手切!主を見てねーか!」
「主?主ならさっき鍛刀部屋に行くところを見たけ、ど……?」
「りいだぁ……

湯飲みを置いた桑名と篭手切が豊前の顔を凝視し、次に二人で顔を見合わせた。そして桑名が突然篭手切の両耳を塞いだ。

「ついに松井に手ぇ出したの!?」
「はぁ?」
「食べるって言うけど、本当に食べたわけ!?」
「食べたりなんかしねーぞ」
「じゃあ、何なんその血!?」
「松井のだよ」
「やっぱり食べたやん!」
「違うっちゃ!しゃけつだったか?いつものあれだ」

どこをどう曲解すればそうなるのか、それとも混乱しているのか。あらぬ方向に思いっきり誤解している桑名を相手にしても埒があかない。豊前は篭手切に声を掛けた。

「出血は止まったけど、流しすぎて倒れた。主が行くまで松井の様子見ててくれ。最悪、手入部屋にぶち込む」
「わかりました!」

耳を塞がれていても篭手切にはしっかりと二人の会話が聞こえていた。桑名にも冗談を言ってる場合ではなく本当に一大事だと伝わったようだ。
二人分の湯飲みを回収した桑名の手を引いて、パタパタと小走りで松井の部屋に向かっていく篭手切の背中を見送ると、再び豊前は審神者を探し始めた。

「主!主はどこっちゃ!」

なお、審神者を見つけた豊前が殺傷沙汰かと大いに誤解されたことは言うまでもない。


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桑名は豊前の悪友だけど、場はちゃんとわきまえてる子だと思うのでカット。
かと言って、本気で豊前が特殊嗜好に目覚めたと誤解するような子でもない。
おそまつさまでした。


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