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ne🌟
2026-06-15 20:10:51
3982文字
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高諸
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君だけの特別待遇
高諸
ミュで頭がパンして書いた話。
ミュの後日のつもりで書いているのでネタバレに片足突っ込んだ要素があります。
1
2
おまけ 高坂に初めて後輩ができた日
尊奈門の入隊が正式に決まったのがふた月前、あいつの指導役を雑渡小頭に志願したのはひと月前。
そして──
『尊奈門の指導、お前に任せるからしっかり強くしてやってね』
そう、言っていただけたのが3日前。
こんな私に償いの機会をくださった雑渡様に感謝の念を抱くとともに、この命をなんとしてでも遂行させると私はこの3日間、寝ずに準備を進めてきた。
尊奈門が入隊して2日目。
私は鍛錬場となってる森に尊奈門と2人で来ていた。昨日は1日山本の小頭が忍軍についてのガイダンスをしてたから、今日から本格的な指導が始まる。
朝稽古の実施は本人の自由。
だが人一倍未熟な尊奈門は、誰よりも鍛錬の時間が惜しいだろうから、初日から甘やかすつもりはなかった。
「よろしくお願いします!高坂さん!」
「私は動かない。お前が好きに打ち込んでこい」
はい!と元気な返事と共に尊奈門が踏み込んでくる。
私はまず尊奈門の実力を確かめるため、打ち込まれてくる攻撃をすべて受け止めていく。
やはり、尊奈門の攻撃は軽い。
しかし勢いと思い切りはいい。これは鍛えがいがありそうだと思った時、尊奈門が大きく踏み込んできた。
「たぁー!」
隙だらけで大ぶりな攻撃。少し指導を入れてやるか。私は体勢を低くして反撃のために得物を構え直した。
「甘い」
「うわっ?!」
尊奈門の身体が浮き、得物が宙にとんだ。
そんなに力を入れたつもりはなかった。だが、そんなこと、言い訳にならないくらい自分と尊奈門の実力に差があった。
そんなこと冷静に考えればわかることなのに、尊奈門の指南で浮かれた私は力加減を誤ってしまった。せっかく雑渡様が機会を与えてくださったのに、私はまた間違えた。
ドサっと音を立ててる尊奈門の身体が地面に落ちる。それがやたらとゆっくりに見えた。
私の背筋には、冷たい汗が流れていた。
「そ、尊奈門、大丈夫か?!」
地面に寝そべったまま動かない尊奈門のもとへ、慌てて駆け寄る。
怪我をしていないか、怖がらせてしまったかもしれない、指導役を替えて欲しいと言われたら──
そんなよくないことが脳の中を駆けめぐった。
仰向けに寝ている尊奈門の真横に座ってよく見ると、びっくりしたように目を大きく開いて口を開けたまま固まっていた。
「尊奈門、平気か?おい、尊奈も
……
うぉっ!」
何度か呼びかけるていたら、尊奈門は急に飛び起きた。起き上がったその勢いのまま、尊奈門はズイッと一気にこちらに詰め寄られる。
「やっぱり、陣にいは強いね!!」
言われた言葉を理解するのに、時間がかかった。
こちらを見上げた顔は頬が紅潮して、瞳はキラキラと輝いていた。興奮しているのだろう。先ほどまでの畏まった口調ではなく、里にいた頃の砕けたものに戻っている。
驚いて放心している私をそっちのけで、尊奈門は次々にすごいだかっこいいだの言葉を投げてくる。
私はというと、次々と言われる言葉をつなぎ合わせて、状況を理解するのに必死だった。
「
……
怪我は、してないか?」
「してない!それよりも早くさっきの技教えてよ!」
キラキラとした視線が自分を見上げてくる。
目は口ほどに物を言う、という言葉通りその眼差しには自分に対する尊敬や信頼や憧れが込められている。
先ほどのアレで怖がられていないらしいことがわかると、ようやく私は胸を撫で下ろした。
尊奈門は私の気持ちなど関係ないというように早く早くと着物を掴んで急かしてきた。教えを乞う姿がむず痒く感じることはあっても、鬱陶しいとは思わない。
むしろ胸の中に込み上げてきたのは、先輩としてこいつを強くしてやろうという使命感──。
「鍛錬は厳しいから、無理はするなよ!」
思わず手を伸ばして小さな頭を撫で回していた。ぐりぐりと撫でつければ、尊奈門はくふくふと笑い声をこぼした。
「はい!早く高坂さんのように強くなれるように頑張ります!」
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