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nozomu_HK
2026-06-08 01:50:40
4525文字
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[リクエスト]その体温が好きだから(ヨウテス)
幼なじみな世界の泡のヨウテス
リクエストいただいたものです
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テスラと初めて出会ったのはいつだったか。明確に思い出せない位幼い頃の話だ
テスラ家とノキアンビルタネン家は近所に位置しており子どもの年齢が近いということもあって家族ぐるみの仲だった
互いの両親の仲も良好で、仕事の都合で一人になってしまうヨアヒムを預かるという提案をしたのもテスラの両親からだった
テスラの家に遊びに行くのは何度もあったが、泊まるのは初めてのこと。楽しみというより緊張と不安が勝り、ヨアヒムはリビングのソファでじっとしていた
「ヨアヒム」
「テスラお姉ちゃん......」
ふと、テスラがヨアヒムの隣に座った。ヨアヒムはゆっくりと顔を上げるとテスラはヨアヒムの不安を取り除くように微笑んだ
「そんな所で小さくなってどうしたの?」
「それは......」
ヨアヒムはぎゅっと自身のズボンを握りしめた。何と言っていいか分からず言葉を濁す
「緊張してるの?」
「っ......!」
図星をつかれたヨアヒムの肩がびくっと跳ねた
「あんたは何も心配しなくていいのよ。ただいつも通りにしてればいいの」
「うん......」
分かっている。誰が悪いとかではない。ただ、初めての状況に身構えてしまうだけだ
浮かない顔をしたままのヨアヒムに、テスラは痺れを切らしたのかやや乱暴に手を握った
「こうしたらちょっとでも安心できるでしょ?」
テスラはヨアヒムの手を両手で包み込むと祈るように目を瞑る
「お呪い。抱えている不安や恐怖が無くなりますように。ほらもう大丈夫」
テスラはぱっと手を離すと快活に笑った。彼女の言う通り重い気分は晴れていた
「テスラお姉ちゃんすごい......!!」
ヨアヒムは無邪気に目を輝かせる。テスラは自慢げに胸を張った
「ヨアヒム。あんたは一人じゃないの。何かあったらいつでも言いなさい」
テスラはふんわりと笑ってヨアヒムの頭を撫でた。それは魔法のように彼の胸を暖かくする。なんだか照れくさくなって顔を背けたが、テスラは何も言わず可愛い弟分を撫で続けた
***
「ん......」
テスラは頭の痛みと共に目を覚ました。お世辞にも目覚めがいいとは言えない
まだ意識が朦朧としていてここが自室でないことにも気付かぬまま、ふらふらと部屋を出た
エントランスホールには皆揃っていて、何かを話していた
「おはよう。テスラ」
「おはようヨアヒム......」
くぁ、と欠伸をしながら挨拶をしてきたヨアヒムに返し、はたと立ち止まった
「ヨアヒム?」
「あぁ」
訝しげな視線を向けられ、ヨアヒムは首を傾げた
「あんた。昨日帰ったんじゃなかったの?」
ヨアヒムはきょとんと目を丸くして、それからくすりと笑みを零した
「明日も来ると言っただろう?約束、忘れたのか」
約束、という言葉を皮切りに昨晩の記憶が呼び起こされた。テスラの顔が赤くなる
「あああーーー!!」
顔を両手で多い、蹲る。羞恥心に襲われどうにかなってしまいそうだった
「......ヴェルト。僕たちはお邪魔みたいだ」
アインシュタインはそう言うとヴェルトに外出するよう提案する。ヴェルトもその意図に気づいたらしく頷いた
「ヨアヒム。僕とヴェルトは急用があってね。ちょっと出てくるよ」
「っ......!」
「あぁ。分かった」
この場で一人、アインシュタインの意図に気付かないヨアヒムは二つ返事で二人を見送る
「ちょっと待なさいよボサ頭──」
テスラは咄嗟に引き留めようとするが、無慈悲にドアが閉められてしまう
再び顔を下げてしまったテスラにヨアヒムは気まずそうに口を開いた
「あー。取り敢えずご飯にしないか?君の好きな物を作ったんだが」
「食べる」
ヨアヒムの手料理と聞いてテスラは顔をうげた
テスラはヨアヒムの手料理が好きだ。腕がいいしテスラの好みを全て把握しているからだ
「何ボサっとしてんのよ!早く行くわよ!」
「全く君は......」
テスラは急に上機嫌になったかと思えば、ヨアヒムを放って行ってしまう。ヨアヒムはそんなテスラにため息を付きつつ、笑みを浮かべながら後を追った
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