ヨエル・デルク・ヴェルネル・ファン デル ゼー
Jöel Derk Werner van der Zee
▼現実世界のすがた▼

▼心の繋がりのすがた▼
フローリスのジェイルに宿る思念体。元は1000年以上前に生きていた吸血鬼だったらしい。
性格は尊大で自信家でお茶目ですけべ。襲い受け。
久方ぶりの話し相手とあって、現実世界・
精神世界を問わず、フローリスにやたらと絡んでくる。
<好き>
吸血鬼としての地位や身分を捨て、人間社会に潜んで生きようとしたほどの大の人間好き。
(本編開始時点で)本人は愛玩に近い感情だと考えているが、実際のところは慈愛、時として憧憬や恋慕の心もないまぜになった深い愛情である。
<苦手>
下位血族の末端の出。
特に生家は、家系を繋ぐため兎にも角にも血を絶やさぬことのみに躍起になるきらいがあった。
そんな生家への反発から、吸血鬼社会の風習や価値観を強く嫌い、同時に己の血筋への劣等感も少なからず抱えている。
そのため上位血族、とりわけ傲慢や怠惰などの有力血族に対しては苦手意識が先行しがち。
<大事なもの>
情念だけで自我を保っている存在のため、己の記憶や人格を忘れないよう、普段からあれこれ気を使っている。
精神空間に生前の自室をそっくり再現し、なるべく生きていた頃と変わらない生活を疑似的に送ろうとしたり、喋ることを忘れないよう、わざとくそでかい声で独り言を呟いたり(※)といった活動は、地味ながらもすべてその一環である。
※これは長年続けたせいで癖になってしまっており、本人もちょっと困っている。
<過去>
中世期~18世紀頃に存命。
近世以降は吸血鬼社会を捨て、身分を偽り人間として生活を送っていたが、最期は吸血鬼ハンター協会(あるいはその前身となる組織)に居所がばれて拘束・殺害される。
抜き出された心臓はジェイルに加工された。
通常、心臓を結晶化してジェイルへ加工する過程で、元となった吸血鬼の能力や意識は消失する。
しかしヨエルの場合、死の瞬間まで曇ることのなかった人間への強い情愛が、人格ごと心臓へ焼き付いていた。そのため、ジェイル化後も心臓の持ち主であった吸血鬼の意識が残存。さらに生前の人格まで保ったまま、さながら亡霊の如く取り憑くという、極めて稀な事態となっている。
上記の特殊性故かジェイルとしての適合者は数百年にわたって現れず、フローリスと出会うまでは文字通りお蔵入り状態だった。
生前の全盛期は17世紀、黄金時代のオランダにて貿易商として財を成していた。
この頃の経験から、身の回りの物や口にする物の品質にはうるさく、きっかけさえあればいくらでもうんちくを語ってくれる。美術品や工芸品への造詣も深い。
<名前について>
“ヨエル・デルク・ヴェルネル・ファン デル ゼー”は、人間社会で名乗っていた数ある名のうち、貿易商時代に使っていた最もお気に入りの名前。
吸血鬼としての本名は別にあるけれど、ヨエル自身が嫌って捨ててしまった名前のため、恐らく今後も知る由はない。
(余談)
ヨエルの苗字は、オランダ語圏の「van(den/der)○○=○○出身」という命名規則から。
van der Zee の場合、
Zee=海なので、海沿いに住んでいたことになる。
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