第108回 喜多流 粟谷能の会
国立能楽堂
2026年03月01日(日)13:00開演
お話 金子あい
舞囃子『忠度』
佐藤陽
笛:槻宅聡
小鼓:飯冨孔明
大鼓:亀井洋祐
狂言『悪太郎』
悪太郎:野村万作
伯父:石田幸雄 → 高野和憲(変更)
僧:野村裕基
後見:中村修一
能『伯母捨』
里女/老女の霊:粟谷明生
都の者:宝生常三
都の者:舘田善博、梅村昌功
更級の里人:野村萬斎
笛:松田弘之
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:亀井広忠
太鼓:小寺真佐人
*・*・*
昨年に引き続き今年も「粟谷能の会」へ。
今年も上質な内容で満足🤗✨
※初見以外の演目は、あらすじ割愛させていただきます🙇
舞囃子『忠度』
雲の上を歩くかのような綺麗な摺足で、装束無しでも忠度の亡霊感が凄い表れていた。お囃子も良きで見応えあった。
狂言『悪太郎』
過去に萬斎さんと裕基くんの「悪太郎」を観てきたので、これで野村家親子三代の悪太郎を見届けたことに!🙌
万作さんの黒髭姿と、高野さんの伯父さん役が新鮮だった🤭
万作さんは出だしから役柄的に若々しく元気に演じていたのが印象的だった。長刀捌きは美しくて目を奪われた🥹スゴイ
FC会報によると本人は百歳くらいまで舞台に立つつもりらしいので、体力的に辛くてもこの気力っぷりを見ていると全然イケそうな気がした😁
後半、裕基くんの念仏がイケボだった👂️✨👍
振り向いてほしい悪太郎改め南無阿弥陀仏(笑)と、絶対に関わりたくない僧、両者一歩も引かない戦いには思わず笑ってしまった🤣
これはまさに若さと芸歴91年のぶつかり合いであり、奇跡の舞台だった🥹✨
ラスト二人が一緒に謡うところは、裕基くんが万作さんの謡をかき消さないよう寄り添うように謡っており、彼の優しさを感じた🫶
(パパンの場合はお構いなしに凄いボリュームで謡うので🤣)
能『伯母捨』
随分前ですが他流で一回鑑賞済⬇️
お囃子がこの時と全く一緒👂️✨👍
ただ、この時の感想、上辺しか観てなくて苦笑😅
というのも、今回は物語に入りすぎたのか、萬斎さんの重々しい語りを聴いていたら心がズーン😢となってしまったのだ。
しかしその直後、全身真っ白な姿で現れた後シテの老女は、なんとなく月や山の精にも思え、意外にも哀れみや同情よりも美しさを感じた✨
喜多流独自の型だという、月を見上げる仕草は、松田先生のお笛と相性がよく、美しい山中の月夜の情景が自然と思い浮かんできた。
しかし、そんな美しさも束の間、夜が明けると旅人たちは去っていってしまう。再び山中に独り取り残される老女の霊を襲った孤独が、私の中にも襲いかかってきて、何とも言えない気持ちになった(結局ズーンとなるやつ苦笑)
この演目、ワキが僧ではなく旅人という時点で、シテは成仏することを望んでるわけではない。
「自分の存在を誰かに知ってもらいたかった」
これに尽きるのだろうか。
でもこの感覚って、現代人にもあるよね。
SNSが流行るのも、その一環なんだろうと思った。
老女もので秘曲とされる演目だが、今回はその意味・真意について、色々と考えさせられるものがあった。
それだけ粟谷先生のシテが素晴らしかったのだと思う。感謝🙏
あと全公演にこれ貼ってほしい。
お陰で今日は余韻がしっかり守られてて凄く良かった。
第107回 粟谷能の会
https://privatter.me/page/67c51fdb42e31
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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