Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
冬暁
2026-04-11 00:44:51
2400文字
Public
ホム主
Clear cache
幸福を紡いで
深響恋夢2の展示作品。『幸福をうたって』の続きです。
タンレイに会いに来た二人はあるお願いを伝える。
※世界の深層「花束と挽歌」ネタバレを含みます。
1
2
照明が落とされた会場で、ステージだけが眩く輝く。優雅に舞台に上がったタンレイは、深海まで美しく響く歌声を奏でた。歌声に聞き惚れた観客たちが恍惚とした息を漏らし、時折鼻を啜る音さえ聞こえる。
隣からも聞こえた音に僕は眉尻を下げた。
「メイクが落ちてしまうよ」
「だって
……
」
涙に濡れた頬をハンカチで軽く押さえる。彼女は僕の手に重ねると目を閉じた。
「胸がいっぱいなの。嬉しくて、幸せな気持ちでいっぱいになるから」
「ふふ、そうなるのも仕方ないね」
僕は彼女の肩を抱き、その頭に頬を擦り寄せた。甘くて柔らかい香りに頬を緩める。
「今日の選曲は、僕らのためのものなんだから」
くすぐったくて、少し落ち着かなくて、だけど僕も胸が満たされている。
彼女と共にあることを心から祝福される幸福に僕も目を閉じた。
こんなにも幸せを感じるなんて、少し怖いくらいだ。
「ホムラ」
彼女の呼びかけに目を開ける。涙に濡れながらも幸せそうに笑う彼女は、やっぱりこの世界の何よりも美しかった。
「私たち幸せものだね」
1
2
Posted by 冬暁/
薄明
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内