ネルはうるさい!と怒鳴ってアルベルに向かった。
手にはダガーが力強く握られている。
アルベルは少し離れた所に刀を置いていた。
取る前に切られる、アルベルは咄嗟に判断し、襲って来たネルを一歩で避けた。
無我夢中に襲いに来るネルを見て舌打ちし、アルベルは避け続ける。
ネルに向かい、足を引っ掛け、ダガーを遠くへ投げた。
無理矢理岩に押し付け、ネルは痛さに唸った。
「
…お前も俺も、やってるこたぁ同じなんだよ
…」
確かにそうなのだ
アルベルも戦争だからやるしかなかったんだと
強さを求めているが、やはり心情はある
ネルは崩れ落ちた。
分かってた
分かってたけど
「分かって、る、けど
……」
目の前で命を奪われる人々を思い出すと、怒りが込み上げて。
けど、アルベルもそういう思いがなかった訳ではないのだ。
流れてくる涙が止まらない。
もう、訳が分からない。
アルベルはさっさと着替え、ネルを立たせ、歩いた。
「あんたは
…強いんだね
……」
「
…強くねぇよ」
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