kaisou
2026-03-14 11:56:17
1735文字
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Luoghi silenziosi, distanze silenzio 収録話解説

3.28 ムパラ頒布
Luoghi silenziosi, distanze silenziose.
根比べオールキャラ本
A5/本文62ページ

「位置」と「距離」にまつわる話を集めました。引き返せない位置、不在の位置、まだ触れない距離。

収録作品の解説です。
購入前の参考、購入後に読んでいただいてもどちらでもオッケーです。

▼タイトルについて
歴史創作の18世紀コンクラーヴェ話がラテン語タイトルなので、現代が舞台のこちらはイタリア語としました。
過去と現代をタイトルで表してます。

⚫︎Una distanza ancora intatta/まだ触れない距離
・老眼で測る距離
・指先が触れる距離
・紅茶の香りと共に縮まる距離

Xの企画の短文で、2026年の大阪万博会場でイタリア館並びながら携帯でガシガシと書いていました。おかげで暑さをあまり感じずに時間潰しができた思い出があります。徐々に、しかし確実に距離を詰めていく様を加筆しています。
最近、わたしも老眼が進んでますので、小さい字は見えないですね。携帯のメモ帳使うにも老眼鏡が必要な有様なので、ローレンスの気持ちとてもわかるみ。

⚫︎ Al interstizio in una posizione senza ritorno / 引き返せない位置の狭間で

枢機卿アンソロジーのために書いた話を加筆しています。なので、歴史創作とリンクさせてます。単独話なのでリンクのために入れていたエピグラフは省略していますが、話としてはこちらが完全版になります。
互いが互いを離せなくなる話です。最近好むカップリングの傾向が、いきなり出来上がる関係よりがんじがらめになって引き返すことができなくなってからが、始まりみたいになってきました。
リンク部分は作中の「頭から離れない話」とかがそれにあたります。アンソロには収録してますが、少しずつWebで追加していきますので、興味を持たれたらぜひ読んでみてください。
というか、私の教皇選挙の二次系設定が、歴史創作設定のif話になってきてるかも。

⚫︎Il posto dell’assenza / 不在の位置

上の続きのような話。
かつてその位置にいた人の昔話から、位置が確定していくような話です。後には引けないことをどこで自覚させようからと思いながら書きました。
坂本龍一の「The Other Side of Love」を聴きながら書いてたので、作品に影響されてるんじゃないかと思います。

⚫︎ Raccolta di racconti / 短編集

縛りとして、名前は出さずにどこまで誰かわかるように書いたので不親切仕様です。読者に想像をさせるという手法は苦手だったのですが、教皇選挙の原作読んでみてその面白さに少し目覚めました。まだまだ修行中なので暖かく見守ってください。

・ほとほと
Xで「ほとほと」という言葉が擬音なのかというポストを見かけましたが、擬音として使われるのを最近見かけないと思いました。そんなわけでチャレンジしてみたのがこのお話しです。この単語には音だけでなく温度や湿度、色みたいなのも含んでいると思いました。それがどこまで書けたかは私もわかりません!

・模範
・切断

1番難産だった話。書くにあたってもう一度映画見直しました。
『模範』のほうは最後の方、トランブレイは抜け殻になってるよな、からの連想でたどり着けましたが『切断』のほうはどうしてくれよう、と。やっぱり私の中で1番許せぬ方面だったのですが、そもそも悪いと思ってないのならどうなんだろうと、視点を切り替えたら、こんなのが出来上がりました。

・Forêts paisibles
ジャン=フィリップ・ラモーのオペラ=バレ
《Les Indes galantes(優雅なインドの国々)》 第四幕の歌曲です。18世紀フランスバロックらしい優雅な曲ですが、歌詞が権力や名誉を追う世界より、静かな平和の方が本当の幸福ではないかというテーマなので、ベニテスがカブールからやってきて、教皇に選出されるまでとこの歌詞と重なりました。そんなわけでいっちょやってみるか!なノリで書いてみました。 innocence が歌詞に入っているところも良き。、

・あの頃の廊下は、もっと寒かった

最後はテデスコとアニエスです。この二人思想は真逆だけど、相手のことを嫌いにはなりきれないよなと思いながら語らせてみました。あと偉い人はご飯を奢りましょう。それだけで好感度アップ。みたいなオチで終わり。
ご飯は正義です。