Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ちっちゃん
Public
Customize name
2066379
Customize name
二人きり(沙主)
女主人公(グノーシア)と沙明(乗員)の話(※名前変換機能アリ)
1
2
今回の私の役職はグノーシアだ。同じグノーシアの仲間達で事前に会議をする。
「せいぜい足を引っ張らないように」
夕里子が厳しい目で私に言う。
「うん、頑張る。でも私が偽のエンジニアかドクターを語るとバレそうだから誰か名乗ってくれると助かります」
「わかった、私がドクターを名乗ろう」
「じゃあ私がエンジニアを
…
」
ドクターをジョナス、エンジニアをジナが名乗り出てくれるようだ。
「二人共よろしくお願いします。私は普通の乗員として振る舞いますので」
私はそう言って、会議が始まるメインコンソールに向かった。
会議が始まった。
私は自分が投票されないよう、人の意見に同調したり適度に喋る。そのムーブが白に見えたのだろう。
「
夢子
。俺がお前を守ってやる。お前はただ俺を信じてりゃイイんだよ。
……
オゥケイ?」
沙明が私に協力を申し込んできた。
私が女だからだろうか、それとも彼の生き残りたいという信念が私を信じることなのだろうか。彼の真意は不明だが、私にとっては有難い申し出なので協力関係を結んだ。
「OK、よろしくね」
一日目の会議はグノーシア以外の人物を凍らせて終わった。
·
·
同じグノーシア仲間のジョナスの助言を聞きながら、毎日一人ずつ乗組員を消していく。
嘘が苦手なジナは早々に会議で凍らせられたので、心の中でゴメンねと謝った。
私が消す人を選ぶとグノーシアの仲間の夕里子、ジョナスが会議で連続で凍らせられた。他の3人の犠牲を無駄にしないためにも、私は一人グノーシアとして生き残るために頑張ろう。沙明
…
彼を利用して。
·
·
沙明との協力関係を結んでいるからだろうか。会議で私が疑われることは殆どなくて、8日目に残るのは私、沙明、ククルシカの3人となった。おそらく沙明は私のことを信じているので、ククルシカが私を疑ったとしても庇ってくれるだろう。
会議は私の予想通り、ククルシカが私を疑ってきたが、沙明に弁護を求めて乗りきった。
ククルシカのコールドスリープを見守って、船は二人きりになる。
「終わったんだよな
…
?」
「うん」
私がグノーシアなので、LeViの終了のアナウンスは鳴らない。
「ありがとう、沙明。おかげで無事に生き残れたよ」
「お互い様だろ」
「うん。それと
…
ごめんね。私グノーシアなの」
「
…
リアリィ?アー
…
とんだリトルデビルに引っかちまったな」
「リトルデビルって
…
」
沙明の英語交じりの喋りに少し苦笑いをする。
「あーもう、好きにしろよ。降参降参」
ゴロッと床に寝転ぶ沙明。私も彼の側に座る。すると彼は真面目な顔をして
…
「
…
なんで俺を消さなかったんだよ」
「嬉しかったの、君に信頼されて」
私は100回以上ループを繰り返してるため、沙明がどういう人物か知っている。
土下座とかどんな手を使っても生き汚い性格。権力者が嫌いで、実験動物とか罵りながらもオトメちゃんの身を案じる所、たまにセツにセクハラをして殺られてしまうところも。
それと
…
とあるループで粘菌に襲われた時、ステラの提案で二人で狭いメディカルポッドに入り込んだことがある。
「ステラ、後で
夢子
だけ目覚めるように出来ね?」
「はい?それは可能性ですが
…
」
「だったら、そうしといてくれや。俺はもう起こさなくていいからよ」
「
…
沙明様、あなたは」
「俺ぁグノーシアだからな。ここまで来といて、俺が目覚めた途端に台無しとか。流石にそりゃ無いだろ?」
「つーわけで、ひとつよろしく頼むわ。オウケェイ?」
「
…
承知いたしました」
「早くポッドの中へ!」
「
…
狭ェな。悪ぃ
夢子
。どうやっても体が当たっちまうわ。ま、あんま気にすんな。いくら俺でも、こんな時に妙な気は起こさなねェから
…
っつても説得力ねぇか」
暗闇の中、沙明の体をぎゅっと抱きしめた。
「
…
!
夢子
お前天使かよ」
「クソ粘菌どもに絡まれる地獄だってのによ。一瞬でヘブンになっちまったじゃねーか」
「なぁオイ。お前のせいだぜ、マイエンジェル
…
」
その時、彼は自分がグノーシアであるにも関わらず優しかった。
それからだったと思う。それ以降のループで沙明を意識し始めたのは。
「多分私は君の事が好きなんだと思う」
ループを繰り返しているうちにわかってきたことがある。グノーシア化している時は人の本能というものが出てくる。私の本能はこの感情なのかもしれない。
「
…
マジかよ」
あるループではグノーシアであるSQと人間である私が生き残って首輪をつけられて飼い殺しにされそうになったこともあったっけ。私が望めば彼はペットとして生きる道も選んでくれそうだけど
…
彼の過去を考えるとそういう酷いことはしたくないな
…
私は深く考え込み
…
「ねぇ、どうせなら楽なように消してあげる」
「はぁ?それってどういう意
…
」
沙明が言葉を言い切る前に、私は彼の頬にそっと口付けを落とす。彼の言葉を借りて言うならベーゼだ。口付けをしながら彼を消滅させた。
「バイバイ。次はお互い人間同士だといいね
…
」
私は一人になった船の中で一人呟いた。
1
2
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内