和泉 小夜
2026-03-03 00:48:25
2532文字
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復活の七雄_01

此方の企画の文章。
https://x.com/XX_10100909/status/2024037324275781779

本当はもっと早く書き上げていたのに諸事情(いうて私生活の問題)で公開できてなかったので、
本日公開します。設定としては、諸国は属性ごと×傾城です。

 快晴と雷鳴では狐を吉祥としているが、夢幻では狐を魔性と捉え、天空では狐を災禍の象徴としている。
 花嵐と時雨は凶兆だったが、浮雲では狩猟の対象になっている。
 本当に、狐は各国によって扱いが違うんだな。抑々、信仰しているものが各国で違うからだろうが。

「沢田が納得しているなら口を出すべきではありませんよ、跳ね馬」
……骸か、どうしたんだ?』
「何だか最近の貴方は少し、苛々しているみたいですね。沢田から聞きましたよ」
……要らねぇから、そういうの』
「最近の貴方は過保護なんです。あれも人間で、今は君主の一人ですよ。貴方の役割は世話役と補佐でしょう」

 分かってる。でも、狐なんて、有り得ないだろ。

「貴方、元々は快晴の没落貴族でしょう。それが天空に亡命目的で来て、沢田の世話係として徴用された」
『骸は、何が言いたいんだ?』
「あの娘は人間ですよ、異類婚姻譚なんて神話や伝説などの物語しか有り得ないんです」
「それに例の娘には兄がいるのでしょう? 娘が狐なら、同じ両親から生まれている兄も狐になりますよ」

 言われてみればそうだな。
 兄貴の方は、狐だという噂は聞かない。

「つまり下らない独占欲ですよ。あれは狐だと噂をすれば、誰も娶ろうとは思いませんから」
……それは、誰の独占欲だろうな』
「周囲の性格を鑑みて、彼女の兄でも、彼女の友人たちでも、沢田でもないことは明白でしょうね」
……悪い、用事を思い出した』
「いえ、お気になさらず」

 調べた結果、彼女が狐だと噂を流していたのは、彼女を狙っていた平民だった。
 身分違いの恋は勝手だが、彼女は諸侯の身内で、高嶺の花だと分からなかったのだろうか。
 分からないから、こんな噂を流すんだろう。今回は天空の管轄ではないから、全て快晴や無色に一任した。

「ディーノさん」
……ツナか、どうしたんだ?』
「あの、京子ちゃんの件を解決してくれたって聞いて」
……気にしなくていい。それと、オレも彼女と話してみたよ』

 ツナに似合いの娘だった。彼女なら、ツナが迷っても一緒に悩んで解決してくれるだろう。
 本来ならツナも婦を娶ったのだから、補佐も世話係も退いて、のんびりしたいが……
 ツナは君主とはいえ、同年代の奴等よりも精神的に幼いところがある。

 しかも此の侭だと引き継ぎ候補、XANXUSと白蘭なんだよなぁ。ツナに悪いことを吹き込みそうで怖い。
 まだ至門との外交問題も残ってるし、天空が落ち着くまではオレが頑張るしかないか。