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音無 馨(おとなし かおり)
2026-02-09 20:52:41
9448文字
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【私たちは彷徨い歩き】インジュナどんより怪文書2nd
本編軸なアレソレ。登場するやつ概ね全員メンタルが後ろ向き。私の趣味性癖にのみ配慮、食べれる人は一緒に食べていってください(食卓を囲む)
1
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インドラを昏倒させた後はヴァジュズに任せて自室に連れ帰らせ、困惑しているアルジュナにはマスターから今回修正した特異点のような場所の中心は『何らかの理由でジュナを殺したifド神』で彼が管理する世界だったこと、そこに野良鯖のジュナがいたこと、ifインドラと野良鯖のアルジュナが文字通り──深い仲になっていた事を説明する。
一通りの経緯説明を終えてマスターは「修正できたし、解決はしたけど
…
こんなことになってしまってインドラ様は凄く取り乱してる」と気遣うように呟く。把握したアルジュナも言葉を失い何とも言えない顔。「ひとまず様子を見させて。アルジュナも心配だと思うけど
…
今は近くにいると刺激になるかも」ということでインドラとはしばらく距離を空けて過ごすことに。
言った通りしばらくインドラとアルジュナは交流が途絶える。いつもなら不器用ながらも積極的にインドラからアルジュナに話しかけにくるのにそれも無いし、廊下ですれ違うこともない。ちなみにこの2人はまだインジュナ未成立の家族愛の範疇
……
ではあるがアルジュナ側がすでに淡く恋心を抱いてるのまでは野良鯖アルジュナと同じ状況。
それとして現状に不満があるわけでも無かったし、そのインドラへの恋情を特に開示するつもりもなかったので、アルジュナとしてもその特異点if世界で起きたことに少なからず衝撃を受けている
……
と、同時に自分の父神である
……
今、自室に籠もっている彼はそれをどう受け止めたのかと気掛かりになる。
少し日が経ってようやっと落ち着いたのか、インドラが人前に顔を出すようになる。一見すると普段通りに振る舞っているのを遠目に見ながら、アルジュナはその場を離れようとしたがインドラから呼び止められ、距離を置く直前の狂乱ぶりを謝罪されたので、アルジュナも「あんなことがあったならしょうがない」と気遣う。
『"私"は此処に居るから安心して欲しい』という気持ちを暗に込めてアルジュナが言葉を尽くすので、インドラも思わず「
…
触れてもいいか」と呟き、アルジュナは快諾する。アルジュナの顔に触れようとするインドラの手を待つも、インドラ側の感情の揺れの影響か本当に小さい、静電気のようなものがアルジュナの顔に奔る。
アルジュナからするとちょっとピリッとしただけなので大したことなかったものの、インドラはその瞬間、顔面蒼白で勢いよく手を離す。そのまま半ば錯乱するように「大丈夫か、痛みは、どこか
…
具合は
…
!?」と悲鳴のように矢継ぎ早に尋ねてくるので焦って「大丈夫です!」とアルジュナから迫るもインドラが後退する。
「
……
すまん」とだけ呟くとド神はそのまま逃げ帰るように去ってしまう。傍にいたヴァジュズだけは名残惜しそうにアルジュナを見ながらインドラに付いて行ったので、本音としては『アルジュナに会いたかったし傍にいたかった』のは何となくわかる。が、インドラはあの一件が大きいトラウマになってしまった。
それを見たアルジュナ自身も悶々とすることになる。不謹慎ながらそう思い詰めるほどに自身を想ってくれているのだ、という喜びもありつつ
……
それ以上にインドラが心配になった。人の依代にその身を降ろして過ごすうちに余計に、その心持ちは人間臭くなってしまわれたのか
……
インドラに今後もたらされる影響を憂いながらアルジュナも静かにその場を去る。
インドラとまた距離が出来てしまったことに一抹の寂しさを覚えつつ日々を過ごすある日、アルジュナは自室で休憩中に夢を見る。壮麗な宮殿、カルデアにいるソレとは雰囲気の違う、だが確かにインドラが豪奢な机の向かいに座す。自身の意志で言動が操作できぬこれはマスターたちが修正した例の特異点の記録だ。──アルジュナは瞬時に察知し、表情を強張らせる。
一方その頃、ヴァジュズだけがマスターとダヴィンチの所に現れ『サーヴァント、そして「座」の記録の共有、扱われ方』について尋ねにきていた。曰く『サーヴァントが召喚された地で得た経験はどこまで座に共有されるのか。他の召喚された同人物へどれほどの影響を与える可能性があるのか』ということを。
「何事もまちまちで、共有された所で本から記録を俯瞰して眺めるようなもので、その時の感情は伴わないものだと言われているね」他のサーヴァントの経験の話も踏まえてダヴィンチが語るのを清聴するヴァジュズ。マスターも察して「心配してるの?ここに居るジュナに影響がないか
……
」と確認する。
「とはいえ、そう例えるなら本の内容次第では影響を受けないとは言えないだろう」と、語るのは近くに居たアンデルセン、そしてナーサリー。かつてムーンセルで行われた聖杯戦争の経験と文脈がしっかり霊基に影響を及ぼしているメンツ(キアラ案件とかナーサリーの見た目とか)が言うせいで妙な説得力が増してしまう。
「たかが本だがされど本だぞ。そこに登場するキャラクターに自分と近いものを見出して、感情移入して、読了して心を震わせた時点で
……
もう影響を受けているんだからな?」そう言われてしまうとそうかも
……
と場の空気が微妙になる中、現在進行系でアルジュナは『かの野良鯖のアルジュナ』の記録を見ていた。
本を見ているとも映画を見ているようにも感じながら、自身では止められぬ狂騒をカルデアのアルジュナは見つめ続ける。その特異点に呼ばれていた野良鯖アルジュナの視点を通して。ifインドラが息子を手に掛けた後、どのような気持ちで今に至ったのか、野良鯖アルジュナを見つけ、迎えたのか。──なぜ深い仲になってしまったのか?
ifインドラは野良鯖アルジュナを迎えてからずっと、一挙手一投足を見逃すまいとまるで『穴が開くほど』見つめていた。神の視座が、千眼が、たった一人に向けられればあっという間にすべてが暴かれてしまう。そしてifインドラは合点がいったように呟く「
……
おまえは、昔も神をそんな目で見ていたな。ああ、
……
そうだったのか」と。
ここで言う『昔』はもちろん野良鯖アルジュナのことではなくifインドラが『殺した息子』の方を指しているが、ifインドラの人間的な情緒部分はすでに狂いきっているため認識が入り混じっている。しかしてどのアルジュナにとっても『父への敬愛に収まりきれない感情』をうっすら抱えていることは通じていたため、間違った認識でもなかった。
「あの日見逃していた、おまえのもう一つの望みをようやく確認できた」そう滔々と語り出すifインドラは凄絶に笑むと、野良鯖アルジュナを寝台に押し倒す。野良鯖アルジュナの方も何をされるかを察して必死に抵抗していたが、『インドラ』である以上備わった美質、色事の手練手管にいちサーヴァントのアルジュナが勝てるわけもなく。ハッキリと拒絶したらしたでifインドラに絶望的な顔をされるので、なすがままになし崩し。
何度も交合を重ねるうちに、いわゆるストックホルム症候群に陥り「こうも傷付いた父を、私以外に誰が
……
」という要らぬ責任感まで野良鯖アルジュナの中に生まれ始めてしまう。それは半分は真実で半分は方便
……
つまり、その中には野良鯖アルジュナ自身の欲望
……
『自分だけを愛してもらえる』という昏い喜びも加わっていく。
結果、ズルズルとifインドラと行き詰まった世界で日々を過ごし、最後にカルデアに始末される結末へ導いてしまう。結局野良鯖アルジュナが何の誰に呼ばれてifインドラのいた世界に召喚されたのかは分からずじまいだったが、あの世界でアルジュナを呼び続けていたのはifインドラしかいないわけで。
野良鯖アルジュナも「この父(ifインドラ)に呼ばれた」と判じて
……
父神をマスターと認めて最後に庇おうと、そして座から出力される本物ではない、影法師の命ゆえに
……
「自分だけを見つめてくれた父のために此度の命を使おう、あの日父の手にかかって死んだもうひとりの私のためにも」と決断するに至った。
ifインドラの最期を『一人にしない』、例えそれが助けに来てくれた本来の
……
汎人類史にある、目の前のカルデアのインドラへの裏切りだったとしても。情の天秤を傾けてしまった野良鯖アルジュナはだから思い至らなかった。カルデアのインドラが野良鯖アルジュナを結果的に殺すことになってしまったことで、同じ罪悪が巡ろうとしていることに。
そうしてカルデアのアルジュナは目を覚ます。アンデルセンがそう警鐘したように『たかが本、されど本』
……
没頭して読んでしまったせいで妙な臨場感から抜け出せず、仮初めの心臓が激しく脈打つ。ただの記録と呼ぶには濃密過ぎる情報だった。頭を抱えてベッドで息を整えているジュナのもとに
…
折悪くド神とヴァジュズが尋ねてくる。
ヴァジュズがダヴィンチやマスター達から貰った見解を踏まえて、インドラは嫌な予感ばかり覚えていた。野良鯖アルジュナが消滅の直前にその記録の共有を拒んでいれば或いは、だが
……
そこまで考えて動けていたかはわからない。仮にそれが、カルデアにいるアルジュナにも届き、ジワジワと影響を与えたらどうなるかという不安が澱む。
もし、影響を受けたら──カルデアで交流していたアルジュナすらも
……
今ここに在る己を見なくなるのではないかという焦燥。そうはならないと、そこに居るアルジュナを信じたいのに信じ切れない遣る瀬無さ。臆病になって距離を離していたのは自分なのに、もう確かめないと安心できない。
だからインドラは訪ねた。恐る恐るといった具合にアルジュナが居室にしている部屋の扉の前に立ち、中にアルジュナの気配を感じた上で呼びかける。しかしアルジュナの反応は芳しくない。
……
どうにもおかしい、そう思った瞬間、ルール違反だとわかっていても止められず、室内を千眼を使って透視する。
インドラの来訪に尋常ではない表情と空気で構えているベッドの上のアルジュナ──おそらく先ほどまで休んでいた──を見て、嫌な予感が的中したと本能的に察知した。サーヴァントは夢を見ない、見るとしたら
……
それは。インドラはアルジュナの許可も聞かず扉のロックを勝手に外し、押し入ってくる。
「
…
ッ、インドラ神!お待ちくださ
…
」「何を見た?」「何のことですか
…
!?」「しらばっくれるなよ」押し問答を繰り返す中、アルジュナが不意にこぼした言葉が決定打になる。マスターが伝達した内容に無い、あの特異点にいたifインドラと野良鯖アルジュナしか知り得ない記録の情報を、混乱の中で口に出してしまったのだ。
日を改めないと互いに冷静でいられないと思ったアルジュナはインドラを追い出そうとするが、裏目に出る。インドラは唐突に昏い瞳でアルジュナに尋ねる「
…
おまえは、神(オレ)を愛しているのか」父として、神としての敬愛を越えて、一人の男として。そう暗に聞かれたことがわかったジュナは息を呑み、無言の肯定をしてしまう。
それで十分とばかりにインドラはアルジュナを寝台に押し倒した。気付けばヴァジュズはいなくなり、室内の空気が変容する──空間が神域に繋げられ、閉鎖されたと察知した。これではアルジュナも、外にいる者たちも手出しできない。そのままインドラに深く口付けられ、アルジュナは不敬も不遜も捨て置いて必死にインドラの胸を叩いてやめさせようとする。「
…
なぜだ、なぜ拒絶する、おまえの望みだろう!?」
「この期に及んでこの想いを否定はしません
……
ですが!この様な形で成就をさせたいわけでもありません!貴方の気持ちが伴わぬまま、我が望みを叶えられても
…
!」「気持ちなら伴っている!」「今の貴方は冷静ではない!
…
私もそうです、このままでは後悔します!貴方も私も
…
」両者が肩を掴み合い、口論する中、インドラは「後悔などしない!」と咆哮する。
「後悔などしない
……
!あんなことになる方が、神(オレ)は嫌だ、
……
オレを一瞥もせずに、我が子を手にかけるような、愚かなオレの方に縋って、あいつは、おまえは死んだ」絞り出すような声でインドラは呟く。「何が違う、何がいけない、おまえもオレを──捨てるのか」そのインドラの顔は記録の中のifインドラとはっきり重なった。
瞬間、アルジュナの押し留める動きが止まる。その隙を突かれ、インドラに引き倒されると、ほぼ強姦まがいの行為が始まってしまう。インドラは正気ではないなりに『アルジュナを傷付けたくない』という気持ちだけはあったのか、行為そのものの痛みはなく、確かに快楽に侵された。しかしアルジュナの精神はそこに追いつかず、何の感情から湧き立つのかわからぬ涙を流し続けていた。
……
というところまでがよわよわメンタルのインドラのインジュナが見たい♡私の脳内ストックでした(クソなげえよ)ここまで吐き出さないとどうにかなりそうだったので
……
結果的にifインドラと野良鯖アルジュナと同じ、インドラの妄執からスタートするインジュナになってしまったねカルデアの二人も
……
業が巡るね
……
このあとどうなるんだこの2人、私が聞きてえよ──!!まあまず天界拉致エンド不可避になりそうだし、二度とアルジュナがどこにも召喚されないようにしたがりそうだよね
……
座に干渉しちゃダメダメ!!
ここ最近ずっとインドラの様子がおかしいネタが続くじゃん。延々とインドラのメンタルを削り出すな!!でも美しい彫像になりますよ
…
?彫刻じゃないんだよ!!受のことで苦しみ喘ぎ、痛ましいほど狂ってる姿が
……
攻の一番悩ましくエロい姿だと、私の辞書に書かれていますから
……
。
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