「そんなに気に入ったのか?」
「
……うむ、温くて良い」
今にも寝そうなゲゲ郎がこたつを堪能してふにゃふにゃとした声音で水木の問いかけに答える。水木は目を細めて微笑んだ。
「お前、目玉の時は時間あればずっと茶碗風呂浸かってたもんな」
「風呂も温くて良い。温泉が一番好きじゃ」
「そうか」
突っ伏す頭の
旋毛が見える。手元にはみかんがあり、そこにある白銀になんとなく水木は乗せたくなった。
「ふっ
……」
橙色と白色の色彩が鏡餅みたいだ、と水木は思った。乗せたのに気付いているだろうに動く事もしないゲゲ郎はそのまま微睡みへと落ち、2人の冬の穏やかな時間は過ぎて行った。
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