ベッドがポツンと置かれた無機質な部屋に、由布院と草津が閉じ込められてしまったー!そこはなんと、セックスしないと出られない部屋だったー!!
「何なのだここは」
「もうさっさとヤって出ようぜ」
「は
…?貴様はふざけてるのか?他に脱出する方法が無いか探す」
「ありゃ良いけどな 俺はめんどくせぇからちょっと寝るわ 開いたら起こしてくれ」
「少しは協力しろ!!!」
色々試すも扉は開かず。
呑気にベッドで寝ている由布院の顔を見て、草津は頭を抱える。
本当に、それしか方法は無いのか
…………
こいつと
……まぐわいを
…………
「ふあぁ〜
……開いたか?」
由布院は横になったまま、扉の前で腕を組んで立ち尽くしている草津に尋ねる。
「びくともしない。だがきっと何かあるはずだ」
「だから、セックスするしか道はねぇってことだろ」
「セッ
……!!なぜ貴様はそんなにも毅然としているのだ!!普通嫌だろう、しかもこんな、男同士で
…」
「ここでウジウジしたってしょうがねえだろ。俺は早く家に帰りたいんだよ」
「それは私も同じだが
…」
言葉は途切れ、部屋に静寂が流れる。
草津が苦悶の表情で俯いていると、背後からふっと抱きかかえられた。
「わっ!!何をする!!」
由布院は草津をお姫様抱っこすると、そのままベッドに向かって歩いた。
「おい降ろせ!!」
「危ねえからあんまり暴れるな」
「降ろせと言っている!!」
「っしょっと」
ベッドにドサッと降ろされた瞬間逃げようと咄嗟に体勢を変えたが、由布院が上から被さるように跨ってきて動きを封じられてしまった。
「いっ、嫌だ!!絶対にしない!!」
「もう諦めろ」
「同意無しに強要する行為は、はっ、犯罪だ!!」
「こんな馬鹿げた部屋に法も何もねーだろ」
「ふざけるのもいい加減に
……んん
…っ!!!!」
由布院は片手で草津の口を塞ぎ、顔を近づけて耳打ちで続けた。
「あのな、俺だって無理やりしたいわけじゃねぇんだよ。してる"フリ"でいいんだよ」
「してるフリ
…?」
「そうだ。お前も早くこっから出たいんだろ?だったらイヤイヤ言わずに協力してくれ」
由布院が慣れた手つきでカチャカチャと草津のベルトを外し、ズボンを下着ごと下ろそうと手を掛けた瞬間、思わず草津は制止した。
「ちょ、ちょっと待て。本当にするわけではないのだろ」
「だからそう言ってんじゃん」
「フリなら脱がなくても良いだろ!」
「そこはリアリティ重視ってことで。会長さんは善がってればいいから。はい、ちょっと腰上げて」
「善がるって
…!あっ」
下着ごと膝上まで下ろされて露わになる局部。
半端に肌が出ているせいで、意識がそちらに集中してしまう。
由布院もベルトを外しチャックを緩めると、草津の脚を抱え上げ、布越しに自身の物を押し付けた。
「はっ
……」
生温かく質量のあるそれに圧迫され、中がキュッと締め付けられる。
「なんつー変態感」
「感じゃない!!ただの変態だ!!」
下品極まりない行為に眩暈がする。
生徒会長としての尊厳は、消えた。
「
……貴様は履いたままなのか」
「何が?」
「私だけこんな惨めな有り様で、不平等じゃないか?」
「仮に俺も脱いだら、セックスになっちまうだろ」
「いっ、いちいち言わなくていい
…!」
「お前が恥ずかしいなら脱いでもいいけど、我慢できんの?」
「我慢とは?」
「草津が本当にしたくなっちゃうかもしれないだろ」
「はぁ?!絶対に無い!!調子に乗るな!!」
「どうだか。とにかくそんな晒し合って汚いことまでやる必要無いし。とっとと終わらせようぜ」
由布院に冷静に鎮められると、喚いてばかりの自分がまるで子供のようで情けなくなる。
「草津、動くぞ」
「もう勝手にしてくれ
…」
草津はその光景を直視できず、たまらず外に目をやった。
全てはこの部屋から抜け出すため
…
意識を逃すように深呼吸を繰り返した。
「ぅうっ
……んっ
………」
鈍く叩きつける音が部屋に響く。
振動で揺れる草津はヘッドボードぎりぎりに追いやられ、頭をぶつけそうになった。
「由布院っ
……激しい
……」
「おい
…こっちが恥ずかしくなるだろ」
「っな
…!事実を言ったまでだ
…!」
この部屋を監視している判定員がいるのか知らないが、あくまでやっている風に見せるため由布院は大袈裟に腰を動かす。
頭上の柵を掴んで必死に耐える草津を見て、本当に犯しているような罪悪感に包まれていた。
「ん
……っは
……も、もうそろそろ開いたんじゃないか?」
「何も音しねぇけどな」
草津はズボンを託し上げ、小走りで出入口に向かったが扉はビクともしなかった。
「開かない」
「やっぱフリじゃダメなのか?」
「えっ
……」
「いやそんな顔で見られても。俺も軽く絶望してるから」
「恥と尊厳を捨ててあんな醜態を晒したというのに!!どうしてくれるんだ!!!」
「だから俺に言われても困るっての
……こうなったらお互い腹を括るしかねえかもなぁ」
「はぁ
……冗談じゃない
……!」
「つーか草津、トイレでも行きたいの?」
「な、何が?別に平気だが」
「さっきから何かもぞもぞしてるから、催したのかと」
「ちっ、違う!ただ変な姿勢で疲れたから、少し腰掛けたいなと」
「悪い。ちょっと見せろ」
由布院が巧みな手捌きで草津のズボンのファスナーを下ろし、ポツリと呟いた。
「マジか
…」
「こっ、こんのクソエロジジイが!!!見るなっ!!!!バカ!!!!!!!」
「あ痛!!!!」
頭を平手で強く引っ叩かれ、由布院の脳が揺れた。
草津は顔を真っ赤にして息を巻く。
「本当に貴様は
…!」
「あぶねえ
…脳震盪起こしたかと思った」
「いきなり覗く奴があるか!!」
「草津お前
…擬似セックスで感じちゃった?」
「ちが
…っ!!私の意思ではなく、体が勝手に」
「反応しちゃったのか」
あっさりと応答され、草津は納得のいかない表情を浮かべて黙りこくるしかなかった。
「苦しいだろ」
「別に
…ほっとけば収まる」
「自分で抜いたことねーの?」
「
………」
「えっ、人生で一度も?」
「
………何かおかしいか」
「いや高潔すぎるだろ
……」
由布院は意外なタイミングで草津の衝撃的な事実を知ってしまった。
「じゃあそいつが原因なんじゃねえの?」
「そいつ?」
「セックスしないと出られねえってのにパンパンに溜め込んでるヤツがあるかって話だ」
「はっ
………!?」
「ちょっと来い!」
「うわっ」
由布院は草津の手を引いて再びベッドの上に座らせた。
「絶対にしないからな!!」
「わかってるよ。ただ会長さんには教育が必要だ」
由布院は草津の後ろに回り込むと脚で草津の体を挟むように密着して座り、脇の下から腕を通して下腹部に手を掛けた。
「おっ、おい」
「良いから。すぐ楽にしてやる」
「んん
……」
下着の中に長い指を潜り込ませ、張り詰めた物を優しく握ってなぞる。
「妙な触り方をするな
…くすぐったい
…」
「もうガチガチじゃん」
「いちいち言わなくていい!!あっ
…」
手の動きを早めると、草津は体をのけ反らせて由布院にもたれかかった
「っあ
……はぁ
…っ
……」
「声
…」
草津の肩に顎を乗せる由布院の耳に、漏れる息と嬌声が注がれる。
「んっ
…は
…っあ、あっ」
「触ってるだけでこれか。スゲーな」
「はぁ
…っあ
…っは
……あ
……」
緩急をつけて絞り取るような手つきに意識を持っていかれそうになる
不規則な刺激を必死に受け入れて、ただただ耐えることしかできない
「っあ、ゆふいん、むり
…っ、へん
……」
先端からだらりと液が先走る。
「おー良い反応」
「あっあっあっ、はっ、はやく動かすなぁ
…っ!!」
草津の抵抗も虚しく、由布院は手を止めない。
「ん〜〜〜!!っはぁ
…はぁ
………きもちぃ
……」
「気持ちいい?」
「ん
……っあ、ちっ、ちがう!!!っはぁ
……あああ〜〜〜〜」
とろりとした白濁の液がたっぷりと由布院の手に放たれた。
「濃
…」
「はぁ
……はぁ
………」
由布院の胸の中で肩を上下させて放心する草津。
「お疲れさん」
「鍵
……開いたか
……」
「お前の声がデカくて何も聞こえなかった」
「うっ、うるさい!!早く確認してこい!!」
「はいはい」
言われるがまま扉に向かいドアノブに手を掛けたがやはり開かない。
「まぁ、そうだよな。抜いただけだし
……おっ?」
「やったぞ草津!!開いたぞ!!」
「本当か!!」
「
………もしかして、ずっと押してたか?」
「は?」
「このドアは内開きだ 押してもダメなら引いてみな、でなんとなくやったら開いた」
「そんな、まさか
……」
「最初の段階で解錠していたか、そもそも鍵すら掛かっていなかったか」
「嘘だ
………」
「まぁ、このまま行くと本番になりかねなかったからな、不幸中の幸い
…いってぇ!!」
草津は由布院の二の腕にグーパンをお見舞いした。
「何が本番だ!!もう貴様とは絶交する!!顔も見たくない!!」
ほんのりと赤らんだ顔をふいっと逸らす。額にはうっすらと汗を浮かべている。
「てっきりもう絶交されてるのかと思ってた。なんだ、よかった」
「なんなんだお前は
…」
「もうこのまま黒玉湯行こうぜ。草津も、気持ち悪いだろ」
「帰る。不愉快極まりない」
乱れた制服を正しながら由布院の提案を突っぱねる。
「つれないねぇ」
「あ、俺の手が必要だったらいつでも呼んでいいから」
「なっ
………!」
「可愛い声出てたよ」
「きっ、記憶に無い!!その下品な顔をやめろ!!」
人を馬鹿にしたようなニヤけ顔が心底腹立たしい。
それ以来由布院によって刻まれた感覚が忘れられず、時々恋しくなって一人でしていることは口が裂けても言えない草津だった。
▷作品リスト
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