「フリンズは本当に綺麗だな。顔も整っているし、戦い方も所作も美しい。かといって笑顔はかわいいし、面白いところもあるし
…」
「ファルカさん、貴方、おべっか男になるおつもりですか?」
「いや、本心だぞ」
「
………そうですか。
……ありがとうございます」
目の前の男は本心で告げたのだろう称賛。
素直に称賛を受け取る。が、このやっかいな男の扱いをどうすればいいだろう、そうため息を吐いた。
ーーーーーーーー
確かにこの男とは色々と合う予感はしていた。
会話、酒の趣味、戦闘力
…とにかく気が合うのだ。
鎧を纏わなくても気軽に付き合える、フリンズはファルカをそう評価していた。
ただ、最近、やけにフリンズを褒めてくるのだ。
褒められるのは好きだ。だが、ファルカに褒められるとくすぐったい気持ちになる。自分のペースが乱れるのだ。
気が合う男からやっかいな男に変化し、フリンズはこの男の扱いに手間ごねいていた。
今日もフラグシップでファルカと飲んでいたが、このままだとまた褒められるのだろう。作戦を考えてきたので、実行する時がきた。
「フリンズ!今日も綺麗だな」
「
…ありがとうございます。ファルカさんはよく僕を褒めてくれますが、他の人にもよく褒めるのですか?」
作戦1 他の人にも褒めるのか情報収集をする
「褒めることもあるが、
…そういえばここまで褒めるのはフリンズだけだな」
「
…そうですか。僕も貴方の瞳が一番美しいと思っております」
情報収集のつもりが先制攻撃を受けてしまった。
気を取り直して作戦2 ファルカを褒める
瞳が美しいと感じていたのは本心だ。作戦とはいえ、嘘をつくわけにはいかない。
「
…そうか、ありがとうな。でもフリンズの瞳も美しいな。まるで宝石のようだ」
少し照れながらお礼を言われ、反撃を食らってしまった。作戦失敗。
作戦3 さりげなく褒めるのを辞めて貰うよう誘導する
「最近のファルカさんは僕を褒めすぎですよ。アイノさんを褒めてみてはいかがですか?あれくらいの年の子はよく褒めるべきです」
「確かにそうだな。フリンズは子供が好きなんだな!気遣いもできて
…」
作戦失敗。また褒め始めた。本当にどうしてくれようこの男。
酒を飲みながら流す。
「フリンズ、今日はやけに話さないな
…
…当ててやろう、さては照れているな?」
さりげなく爆弾を投げられた。
照れている?僕が?
「今日はやたらと口がまわりますねぇ」
思ったより低い声が出てしまう。
…けして図星だったわけではない。
「貴方どれだけ僕の事が好きなんですか。
…そろそろ見回りの時間なので、先に失礼しますね」
会計を済ませ、撤退する。
…また作戦を考えなければ。
ーーーーーーーー
「
…………………………」
『貴方どれだけ僕の事が好きなんですか』
フリンズの言葉に固まってしまった。
俺は、フリンズの事が好きだったのか
…?
顔が暑い。心臓がうるさい。
…ティーンじゃないのに、なんでこんなに初な反応してるんだ俺は!
続き
妖精は騎士の扱いに手を焼く② | Privatter+
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