木兎(つく)
2025-11-29 11:25:13
2125文字
Public 木兎_創作Text
 

オルゲトラの棺

#木兎_創作 #OLD=DEAR #オルゲトラの棺

オルゲトラの棺」というのは神話の時代にいた、冠角のオルゲトラという女が遺したという「緩やかに、しかし確実に世界を死に至らしめる術」を記したもの。
実物は棺ではなく、分類的に「棺」と呼ばれる大きさの結晶体。棺としても大きい。
このオルゲトラの棺は元から存在していたものではなく、冠角のオルゲトラの死後、長い年月をかけて変質結晶化したもので、オルゲトラ本人。
もちろん本人は死亡しているので、冠角のオルゲトラの意思や知識が結晶化したものと言えばいいか。

冠角のオルゲトラは死に際に自らに呪いを掛け「自分の血族の者にだけ封印と解除、知識の読み取り」をできるようにした。なので、オルゲトラの血族のものでないと「オルゲトラの棺」はただの巨大な結晶の塊でしかない。エネルギー体にはなりえるけど本来の役割は果たさない。
元々冠角のオルゲトラは血族の中でも排他されるはずの角が生えた有角亜種で、死ななかった為に幽閉され、人であるのに人として生きてゆけない世界に対して絶望した末に「世界を殺す術」を蓄えて死亡、その後変質結晶化し、後の世界に禍根を遺していった。

オルゲトラの生まれである有角亜種の血族を監視していた別の血族がいた。
そのうち、有角亜種は生まれなくなっていき、長い年月をかけて監視されていた有角亜種は「主」に、監視していた監視者は「騎士」に、役割を変えていった。
有角亜種の血族はのちに「クローネル」、監視者の血族はのちに「ヤヌス」となり、大国の一領地を統べる主と、それを守る騎士になるわけです。
元々はクローネル家はクローネル領に収監されていた有角亜種の血族で、のちに領主として統治を任されていたのは「外に出さない為」でもあったと。外の人間には棺の存在は知られていないから、クローネルがそこから離れられないってのは、あった。

その辺のことはオルゲトラ本編より遥か昔の神話の時代のことなので、
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本編(ケイン〜ジグ)の頃には、オルディリア御三家の正統な後継者しか真相は知りません。
他国はオルディリアが世間様には言えない逸物を隠し持ってるらしい、という予想だけ。
クローネル当主であるヴァルファトーが死亡した際、当主ではなかったけどクローネルとヤヌスの本来の役割についてヴァルファトーから知らされていたケイン(当時ケイト)は、ヴァルファトーの死亡で棺の流出を危惧、自身の≪剣≫としての名前『ディゲン』をクローネル家の名前として主従を交換することで役割を守ろうとした。まあ建前ですけど。

そうして主従を交換し、名前を変え、「ユングフラウ」を主とし、「ディゲン」「スィルト」二家の騎士が誕生すると。

なので、世間からするとユングフラウに仕えるディゲンとスィルトだし、そのように振舞っているけど、実際は逆で、有事の際には「ユングフラウ」は「ディゲン」を守る騎士になるし、「スィルト」は何かあった時には「ユングフラウの代わり」になる。

オルゲトラの血族、つまりはクローネル、ディゲンの血を引く者が≪棺の鍵≫
ヴァルファトー、ハーイーズ、アドニス、ヴェリスワロウ、ゲデヒトニス、アルベール、トリスタンが今の所存在が判明している≪棺の鍵≫
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オルゲトラの棺は冠角のオルゲトラ本人が変質結晶化したものなんだけど、これは木兎創作での術に必要な触媒≪機石≫も全く同じ生成の仕方で、機石の方はゲルセミが死んだ後、地中で長い時間をかけて変質結晶化したものが機石になる。
機石の方は掌に乗る程度の結晶〜大きくても両手で抱えられるくらいの結晶。これを発掘加工して武器や防具に使ったり、生活の助けにしたり、後の時代には機石自体がコスパのいいエネルギー源になる。
この事に鑑みて、ゲルセミではない冠角のオルゲトラが変質、結晶化したこと、結晶自体の大きさもそれを凌駕する大きさであることは極めて異質であるということと、膨大な知識の塊であること。(機石の大きさは素になったゲルセミの経験や知識などに基づくと言われる)

冠角ののオルゲトラが遺した『世界を殺す術』(以下禁術)とされるものは、Mortal ENEMYとコールタール・プールにおける≪極彩鳥症候群≫の病原体の生成方法と遺伝子操作、ハーバリウムにおける核爆弾の生成方法など。
その他一部流出した禁術として、「被験体の記憶をもったままの生命体コピー」も存在したが、この禁術に関してはケインが死亡した後の初代オルディリア御三家が存在を抹消している。
ケインの死亡原因もこの生命体コピーで、被験体はヴァルファトーだったと推測される。

禁術として記されていても、後世の人間が自然にそこにたどり着いたものとかもあって、機石のエネルギー源変換とかもそれに含まれる。
たしかにコスパの良いエネルギー源だったけど、生成までに長い時間がかかるのでコスパとスパンが噛み合わなくて大惨事。

Little=Dearの人間牧場(ビオトープ)とかもそれ。いかに効率よく育てて捌くか。
Little=Dearだとロストテクノロジーを喰い潰しながら生きているので、それが禁術の一部だとは知らないってのはある。