【能楽鑑賞】#236 能を知る会 鎌倉公演

狂言「吹取」「入間川」 能「通小町」「藤戸」

能を知る会 11月 鎌倉公演

鎌倉能舞台
2025年11月6日(木)

解説「男の執心」 /質疑応答
中森貫太

■朝の部 10:00開演

狂言「吹取」
何某:野村萬斎
 女:月崎晴夫
 男:内藤連
後見:岡聡史

能「通小町」
深草少将ノ怨霊:中森貫太
   小野小町:永島充
      僧:村瀬慧

 笛:藤田貴寛
小鼓:清水和音
大鼓:柿原光博


■昼の部 14:00開演

狂言「入間川」
   大名:野村萬斎
入間の何某:野村裕基
 太郎冠者:岡聡史
   後見:月崎晴夫

能「藤戸」
漁師ノ母/漁師:角当直隆
  佐々木盛綱:村瀬慧
     従者:矢野昌平
  盛綱ノ下人:中村修一

 笛:藤田貴寛
小鼓:清水和音
大鼓:柿原光博

*・*・*

能を知る会を観に、鎌倉能舞台へ!朝昼通しで観てきました。本日のテーマは「男の執心」。狂言は能の演目に合わせて萬斎さん自らお選びになっているということで、能「通小町」には狂言「吹取」、能「藤戸」には狂言「入間川」と、納得のチョイスでごさいました🤗



狂言「吹取」

未だに妻を持たない男は、願掛けに清水の観世音を訪ね、一夜を過ごした。観世音から、「五条の橋で、月と共に笛を吹け。」という夢の告げを得た男。早速試そうとするも、男は笛も持たず、吹くことも出来ず。そこで、知人に笛を吹いて貰うことにするが・・・。(公演情報より)


萬斎さんの「吹取」を観るのは今回で3度目。
📻️でも触れてたけど朝イチだった為、🪈は本調子じゃなかった模様。

【Radiotalk】職業、野村萬斎
https://radiotalk.jp/talk/1366491

でも私は知っている。
ホントはめっちゃ上手いことを🥰<ドンマイ!

それでも、笛を吹くフォームも指の動きも完璧で美しかったし、何よりこの演目は狂言師自ら🪈を吹くことに醍醐味があるので、充分満足!次回も期待しております🥹


とはいえ、初めて聴いた人は、本職じゃないし、こんなもんかな?って思っちゃうよね(次の能のお調べが聴こえてきた時、後ろから「萬斎の笛とは違うわね〜❣️」という声が聴こえてきたものですから😂)。

実は私も初めてセルリアンで聴いた時は、その時も本調子じゃなくて、正直こんなもんか、と思ってしまった。ごめん🥺🙏

だから2回目の時はめっちゃ上手くてビックリしたんよ😂

当然、実力を発揮出来なかったら、📻️のファンレターで褒められても、そりゃ「私、納得してませんよ😑」って言うよね💧


てか、本職の人でも、たま〜〜〜に、音出てねぇな🤨って時ありますからね。それだけ能楽の🪈って難しいんですよね。

そう考えると、様々な🪈を自在に操る一噌幸弘師ってスゲェんだな😮って、何故かそこに行き着きました😅
(現在、療養中とのこと。早く良くなるよう祈っております🙏)



話が脱線したので、感想に戻します💧



萬斎さんが去った後は、女に纏わりつかれて発した内藤さんの「あ゛ーッ!」が妙にツボって吹き出してしまいました🤣

それ以外のシーンでも表情の演技がとてもよくて、この男が妻を娶るために、この一件に人生賭けてる様子が伝わってきました。

あと小柄な月崎さんが女役を演ると、今回は狂言面を付けていたこともあって、結構リアルな女性に見えました😳

とはいえ、おかめ顔ですがね😏


質疑応答の時に、狂言面の質問を受けたカンタ先生が、これは例の二文字ではなく、言い方に気を付けなきゃいけないということで「男性の好みでは無い顔の女性」と丁寧な言い回しで表現したのは、おお!👏と思いました。

おかめ顔が駄目なんじゃなくて、各々がイメージするタイプ外の顔を思い浮かべて見るのがベスト=心の目で観るってことやね。と思ったのですが、後で冷静に考えてみたら、、、


結局、女は顔か!となりました😂



能「通小町」

京都は八瀬【やせ】で夏安居【げあんご】する僧(ワキ)のもとを毎日訪れ、木の実や薪を捧げるひとりの女(ツレ)がいた。不思議に思った僧が、問答の末に名前を尋ねると、女は小野小町であることをほのめかして姿を消す。

【中入】僧は業平の故事を思い出し、市原野へ赴き小町を弔う。すると、小町の霊(ツレ)が現れ感謝する。さらにそこへ、小町への恋慕の末に絶命した深草少将の亡霊(シテ)が現れる。少将が小町の成仏を妨げる様を見て、僧は懺悔のため、ふたりに百夜通いの様子を語るよう促す。求められるまま少将は、小町から出された百夜通いの難題を舞い示し、祝言の盃を目前にした九十九夜目の感慨を追憶する。その時、酒は仏の戒めだと気付いた少将は、懺悔のなかで持戒の念を起こす。やがて、罪障を滅することの叶った少将は、ついに小町と共に成仏してゆくのであった。


今年は大河に合わせて遊女モノで番組を作っていたけど、遊女モノも数に限りがあるので、フラれた男性サイドの話も入れようと選択されたのが、こちらの演目。

何処かで観たことある話だなと思ったら、今年の式能で観ておりました。

【能楽鑑賞日記】#189 第65回 式能
https://privatter.me/page/67b377ca60aa7

鎌倉能舞台は揚幕の中が見易いようになっているので、幕が上がった瞬間から、小町の後ろにいる少将のストーカー感が凄かった😨

でも百夜通いの様子を語ってる姿を観ていたら、本気で好きだったんだなァと感じて複雑な気持ちに🥺

解説で、女性は嫉妬すると怒り般若になるけど、男性は逆に痩せこけてネチネチしてると聞いて、能というものは、演歌の歌詞と違って、リアルな男女の心理を描いてるなァと思いました😅

まぁ、だからこそ、能は面白いのかもしれません。

人間の心理は、今も昔も変わらないのだと改めて感じました。



質疑応答(自分用メモ)

・謡のキーはシテに合わせる

・基本的にお能はシテ・ファースト

・今作は朗々と謡うと鬼になってしまうので低めにした。

・幽霊は存在してるだけで何かしてくるわけでない。ただ居るだけで不気味という存在。一方、鬼は明らかに何かしてくるという違いがある。



昼の部の感想は、次頁にて。