『ちょっとスクラッパ!お前またネクタイを部屋に置いてきたわね!?私の給料を使っておいてその態度は無礼よ!』
『いや、頼んでない……』
『お前が頼んだがどうかは関係ない。私がつけろと言っているんだから大人しく従いなさいよ!』
『で、でもさ。俺は外回りが多いし、汚したら勿体無いだろ。無くすかもしれないし』
『首に巻いた布無くすやつがどこにいんのよ!そんなすっぽ抜けるような結び方してるなら許さないわよ!』
『あ〜……うーん。ええと、アサルト』
『なによ!』
(何か包み紙の擦れる音)
『これいるか?』
『チョコレート如きで私を釣るつもり?いい度胸ね』
『……どこの店のやつ?それ』
『グ、グラデマリー』
『……ふん。センスは認めてあげるわ』
(軽快な靴音、だんだん遠ざかっていく)
『……ふぅ。後でドルチェにお礼を言わないとな』